1章「新しい旅先」
8話「カゲギシ砂丘 綺麗な砂の主」
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カの中で閉じ込められて、脱出を試みていた。ピカチュウやカラカラを使って、何度も壁や天井にわざで攻撃させていた。しかし、中の構造も頑丈で一切壊れる様子はなかった。
「ピカァー」
「カラァー」
ピカチュウとカラカラも、疲れが出てきて、息が上がっていた。
(ピカチュウとカラカラも限界だ。ヒョウリ、マナオ)
サトシが、心の中で外に居る二人の事を考えていると。ウィーンと、メカの駆動音が激しくなった。
「!」
その音は、先程のメカが吸引する時の同じものだった。
「また、何か吸い取ってるのか?」
そうサトシが、言っていると排出口から砂が微々たるものと出てくると、同時に灰色の何かが飛んできた。
「いてっ」
それは、サトシの頭にぶつかった。サトシは、頭を手で押さえると、ぶつかった物を見て、手に取って見た。
「これって、確かヒョウリの」
それに見覚えがあった。ヒョウリが作った遠隔式のモンスターボール収納開閉ボックスだ。先程、ヒョウリが吸引口目掛けて投げたボールボックスが、見事サトシやポケモン達が閉じ込められた内部に入ったのだ。サトシが掴んでいた箱を見ていると、突然ボックスの一部が光リ出して、ボックスが開いたのだ。
「!」
ボックスが開くと、中に収納されていたモンスターボールが開き、中に入っていたポケモンが出てきた。
「ラージ!」
「あっ、ラグラージ」
ラグラージを見てサトシが声に出す。すると、ラグラージがサトシの元へ近づき、手で首輪を示した。
「うん?外せって言うのか」
サトシは、ラグラージの気持ちを察して、着けていた首輪を外した。
『アー、アー、聞こえるか』
「!」
外した首輪から音が聞こえた。サトシは、それがヒョウリの声だと分かった。予め、ヒョウリから今回の作戦を聞かされていた際、首輪の話も聞いていた。
『首輪が外されたという事は、サトシがやった事だと思って会話している。この首輪は、一方通行で、そちらの声が聞こえない。いいか、サトシ。今から作戦を話すから、よく聞いて覚えろ。まずは』
サトシ達がその様な事を知らないでいたロケット団達は、メカの操縦席で少し早い宴会をしていた。
「「「かんぱ〜い!」」」
「ソ〜ナンス!」
彼らは、操縦席から離れて後ろにあった少し広い空間の床に座り、ジュースが入った紙コップを片手に乾杯をしていた。メカは、自動操縦モードに入り、目的地目掛けて安全自動運転をしていた。
「いやぁ〜。まさか、こうも簡単にいくとは」
「ほんとにゃ。にゃーとコジロウが頑張って作ったかいがあったのにゃ」
「それを言うなら。私が、メカ作ろうと言い出しお陰でしょう」
「けど、作ったのはにゃーとコジロウだにゃ」
「何よ。メカを作れるのが、そんなに偉いの」
突然、ニャースとムサシが喧嘩を始めていると、間からコジロウが仲
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