1章「新しい旅先」
8話「カゲギシ砂丘 綺麗な砂の主」
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属の塊は、関係ないだろうが」
そうヒョウリが憶測してから、そこを過ぎていくと、彼らは漸く砂丘の奥へ進んで、中へ入った。
「うわぁ、本当に砂だらけだ」
「ピカァ」
「そうですね」
「この砂、凄く綺麗だな」
「ほんと、綺麗ですよね」
サトシが、前へ足を歩いて行くと、足元からくぅ、きゅと音が鳴った。
「ん?」
もう一度、足を踏んでいると、同じような音が鳴った。
「おい。足元の砂から、音が出たぞ」
「師匠。それは、鳴き砂ですよ」
「鳴き砂?」
「鳴き砂というのは」
マナオが、サトシへ自慢で鳴き砂の説明をしようとした時だ。
「鳴き砂は、石英粒という成分があってな。その石英の砂粒は、綺麗な水や空気でちゃんと洗われた後、砂の表面の摩擦係数が、極端に大きくなる特性があるんだ。その砂達に、足で踏んだり、握ったりと力を加えると、限界まで持ちこたえるんだ。そして、更に力が加わったら砂粒が動いて、動いたら、加わった力が開放されて、砂が止める。それを、繰り返すと、砂粒が一連に振動して、音を出すんだよ」
ヒョウリが、一気にそう説明をした。それを、聞いてサトシは、納得したような声を出した。
「へ、へぇー(よく、分からない)」
サトシは、彼の説明が分からないのでなく、自分でイマイチ理解が出来ないでいたが、取り敢えず、返事だけはした。その隣では、お冠なマナオがヒョウリを睨んでいた。
「ちょっと、ヒョウリさん。私が、師匠へ説明しようとしてたのに〜。(私が、しようとしていた事よりも細かく説明して。もぉ)」
そんな彼女に、ヒョウリは後目に答えた。
「遅いのが、悪い」
「むぅ〜」
「まぁまぁ。マナオが教えようとしてくれたのは、嬉しかったから。ヒョウリも悪気があった訳じゃないよ」
サトシは、ヒョウリへ怒るマナオに、そう言って落ち着かせて、彼への軽いフォローを入れる。
「まぁ、師匠がそう言ってくれるなら」
「そうだ、サトシ。ここは、野生のじめんタイプのポケモンが、結構生息しているらしいぞ」
「そうなのか」
サトシが、その事に反応する。
「あ、師匠。ポケモンがいますよ」
マナオが、指を差しながらサトシへ教えると、彼は彼女の示す方向を向いた。
「ディグダだ」
そこには、カントーやジョウト地方でも見られる(もぐらポケモン)のじめんタイプ、ディグダが居た。
「あっちは、メグロコだ。お、ヒポポタスにナックラーまでいる」
サトシは、続けて目に入ってポケモン達に指を差して、名前を言っていく。
「流石、師匠。トレーナーとしてポケモンの知識が豊富」
マナオが、そうサトシを褒めるように言と、サトシは、一本指で鼻の下を擦りながら。
「いやぁ、まぁな」
そう照れていたところ、彼らの目の前に、ひょっと1匹のポケモンが現れた。
「コジョ」
現れたのは、
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