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東方project 秋姉妹 〜人恋し神様〜
東方project 秋姉妹 〜人恋し神様〜
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「全然反省してない!それとお前! 」

穣子は人の子に話しかけた。
顔をあげるとそこには、今にも泣き出しそうな顔の男の子がいた。
しかし穣子はお構い無しに続けた。

「人の子がこんな所でうろうろしてたら危ないよ!だいたい・・・」

子供は泣くのを堪えながら遮るように言った。

「うるさい!俺がどこに行こうと勝手じゃろ!それにお前だって子供じゃ! 」

やはり人間の子供なんかに関わるべきじゃなかったかしら。

 助けてもらっておいてなんて態度なの。
 私達は見た目は小さな女の子だけど、もう何百年という年月をこの世界で生きているのに。
 秋の神はあくまで陰から人々を見守る存在だし、言っても信じてはくれないのでしょうけど。
 まぁ近年は不作が続いているらしいし、姿を見せても反感買うだけかもしれないのよね。
 もっとも、その辺は穣子もわかってるからあまり変な事は言わないと思・・・

「ふふふ・・・・聞いて驚け!我々はただの子供ではない! 我々は秋の神! 私は豊穣を司る神様なのだ!そしてこっちが私のおねえ・・・」

「ちょっと穣子・・・こっちへ来なさい」

「ふぇ??? 」

穣子をひっぱって影に隠れた。

「ちょっと何考えてるの・・・。今そんな事いってもいい事にはならないでしょう」

「えー。【正義のみたか】みたいでカッコいいじゃない〜。何でダメなの〜? 」

「それを言うなら正義の味方よ。はぁ・・。もう少し考えて喋るようにしないと・・」

「あー!お姉ちゃん今バカにした!バカって言うほうがバカなんだー! 」

「バカじゃないわよ!っていうか言ってないでしょ! 」

「お姉ちゃんは短気だよ!気が早いよ!紅葉の神様なんてやってるからすぐ顔真っ赤にして怒るんだ! 」

「なんですって!芋の神様よりよっぽどマシよ!紅葉は美しくて気品があって情緒深いものなのよ!すぐ怒るのはあなたの方!それに気が早いじゃなくて短い! 」

「私は芋の神様じゃないよ!!!豊穣だよ!やっぱりすぐ怒る!その髪飾りもカニみたいに怒ってるように見えるもん! 」

「これは紅葉よ!あなたの帽子なんて飾りっ気もないじゃない!芋でも飾るといいわ! 」

それから姉妹で口喧嘩が続いた。もともとは何の話だったのかも私達はすっかり忘れていた。
終わりの見えない口喧嘩だったが、不意に後ろから笑い声が聞こえてきた。
振り返ると、さっき助けた少年が笑っている。
少年が笑い終わると、私と目が合った。とっさに私は目を背けた。
何だか幼稚な姉妹喧嘩を見せてしまって恥ずかしくなってしまったからだ。
少しの間、沈黙が流れた。私はこの空気を紛らわそうと質問した。

「大体、あなたはどうしてこんな所をウロウロしていたの? 
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