第2部
ダーマ
シーラの試練・前編(シーラ視点)
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やだなあ、全然見当違いだよ? それ」
「その割には顔がぎこちない気がするけどな」
さらに指摘され、言葉に詰まるあたし。ナギちんはそんなあたしの様子を確かめるようにじっと見据えたあと、あたしの頭をぐしゃぐしゃと掻き回した。
「いーから、たまには寝とけ! 明日もお前の力を借りるかも知れねえんだからな!」
そう言うと、ナギちんはあたしの言葉も待たずにどかっと横に座った。どうやら意地でも寝直す気はないらしい。
「……ホントに、いいの?」
「二度も言わせんな。いいっつったらいいの!!」
頑固な盗賊に、私は思わず苦笑する。
「そこまでいうなら、お言葉に甘えて休ませてもらうね♪」
あたしはこれ以上抵抗することを諦め、素直にナギちんの言うとおりにすることにした。何故なら、彼があたしの力を頼りにしていると言ってくれたことが何よりも嬉しくて、この気持ちのまま眠りたいと思ったからである。
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