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strike witches the witches of stratos
Ep-01
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「そう言う事……他の飛行隊が動けない以上、私達、『義勇統合飛行隊』が出るしかないわ」

「……なるほど」

 優刀はうなずくと、豚汁を一気に飲み干し、腰を上げる。
 そして、そばにいた整備班の一人に声をかけた。
 
「曹長」

「はっ!」

 優刀の声に、壮年の男は立ち上がり、直立不動の姿勢で答える。

「出撃だ。長距離強行用装備でいく」

「了解です。てめえら、出撃準備だ!」

「おおうっ!」

 いかにも現場の叩き上げと言った感じの曹長が大きく声を張り上げると、整備兵達が一斉に動き出す。
 
「フジ、どうかしたのか?」

「……え?」

 黒江に声をかけられるも、呆然としていた武子は我に返る。
 整備兵たちの慌ただしい動きは、いつも見ている光景だった筈なのに、いつの間にか武子は呆気にとられていた。
 見れば、バルクホルン達も既に腰を上げ、出撃準備に取り掛かっている。

「珍しいな。フジがぼうっとするなんて」

「え、ああ……そう、ね」

 困惑した様子で応える武子。
 愚痴の一つや二つくらい上がると思っていたのだが、思いのほか皆あっさりとした反応だった為、肩すかしを食らった気持ちになってしまったのだ。

「ほら、私達も準備するぞ」

「ええ」 

 なんとも釈然としない気分だったが、武子も出撃準備を始めようと、立ち上がる。
 早足に向かう先には、一対の筒状の装甲があった。
 ストライカーユニットと呼ばれるそれは、使用者の魔力を増幅し、飛行を可能とさせる現代の魔法の箒である。そして武子たちは魔法を使役する者、魔女(ウィッチ)と呼ばれる存在であり、魔法力を持って空を飛ぶ機械化航空歩兵だった。
 武子はユニットが備え付けらた台の梯子を駆け昇ると、ユニットへ足を入れる。
 ぞくりとした感触が身体を走った瞬間、彼女の頭から動物の耳が、腰から尻尾が現われた。顕れたのは彼女の使い魔である北海道犬の耳と尻尾。彼女がウィッチである証だ。
 魔法力をユニットへと注ぎ込み、魔導エンジンの調子を確かめる。耳をつんざく程の轟音が格納庫を揺るがし、徐々に熱気を帯びていく。
 と、その時だった。

「――あれ、もう終わっちゃったのかい?」

 その声は、エンジン音の喧騒の中でも、良く通った。声のした方に武子が目を向けると、こちらに向かって悠々と歩いている二人の少女の姿があった。
 
「遅いぞ、クルピンスキー。いったい何をしていたんだ?」

 バルクホルンの冷ややかな眼差しをモノともせず、『伯爵』こと、ヴァルトルート・クルピンスキーは、いつもの様に飄々とした笑みを浮かべる。

「先生に捕まっちゃってね。いやあ、モテる女は辛いよ」

 すらりとした長身に、気品を感じさせ
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