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レーヴァティン
第二百六十六話 東に来てその一

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                第二百六十六話  東に来て
 久志達は程なくして東の浮島に来た、そして堺の港に降りるとだった。
 そこに英雄達がいた、彼等は国賓のもてなしでいたが。
 握手をしてからだ、久志は英雄に笑顔で話した。
「久し振りじゃないな」
「暫くといったところだな」
 英雄はいつもの表情で応えた。
「そうだな」
「そうなるな」
「そうだな、それでだが」
「ああ、これでな」
「俺達も東の浮島に瞬時に来られる様になったな」
「晴れてな」
 まさにというのだ。
「そうなった」
「そうだな」
「これで何があってもな」
「東の浮島に魔神が攻めてきてもな」
「対応が出来る」
「当然西の浮島でもだ」
 英雄はこちらの話もした。
「それが出来る」
「いいことだな」
「そうだな、それとな」
 英雄はさらに話した。
「これから大坂に来るな」
「話の通りな」
「もてなしの用意は出来ている」
 こう久志に告げた。
「だからな」
「それでか」
「来ることだ、そしてだ」
「馳走を食ってだな」
「酒もだ」
 これもというのだ。
「楽しむことだ、すき焼きに寿司もか」
「ああ、寿司もか」
 そう聞いてだ、久志は顔を明るくさせて応えた。
「それはいいな」
「お前寿司は好きか」
「すき焼きも好きでな」
 それと共にというのだ。
「寿司もな」
「それは何よりだ」
「握りも巻きも好きでな」
 両方共というのだ。
「馴れ寿司もな」
「そちらもか」
「ああ、寿司ならな」
 それならというのだ。
「もうな」
「何でも好きか」
「そうなんだよ」
 英雄に明るい笑顔で話した。
「これがな」
「それは何よりだな」
「それでな」
 久志はさらに言った。
「寿司もって聞いてな」
「楽しみか」
「余計にそうなったよ、あっちじゃな」
 西の浮島ではというのだ。
「どうしてもな」
「寿司はないな」
「米はあってもな」
 それでもというのだ。
「リゾットやドリアやパエリアでな」
「そうした料理になってだな」
「ああ」
 そしてというのだ。
「寿司なんてな」
「ある筈がないな」
「そうだよ、しかも寿司は専門的な料理だろ」
 久志は寿司のこのことも話した。
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