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strike witches the witches of stratos
Prologe

[2]次話
 それはふとした瞬間に起きた悲劇だった。

 ――雨空に煌めく刃。

 ――肉を斬り、骨を砕く感覚が手の平に生々しく伝わる。

 ――噴き上がる血の飛沫。

 ――まだ生暖かい雨粒が、体を更に濡らした。


 それは数多繰り広げられた一コマ。
 この世界で起きている出来事の一つ。
 今までも、そしてこれからも、決して無くなることはない悲劇。 
 だが、その悲劇が目の前で起きた時、少年は日常が戻らない事を悟った。

 ――遠くで少女が慟哭する。
 
 少女の慟哭は少年の心を容赦なく深く抉り、誰のものとも知れぬ怨嗟の声は激しく攻め立てる。

 ――無数の嘆きに包まれた大空。


 それが少年が抱いた『想い』の結果だった。

   
















 
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