暁 〜小説投稿サイト〜
IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
拓夢切れる!
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
るタイプだ。だが、それも一定値を超えてしまえば関係なくなる。理性的だった仮面がはがれ、ただ相手を壊す無表情が現われるのだ。
 今の状況がまさにそれだ。

 「一夏、戻ってきなさい!」

 「お、おう!」

 邪魔をしてはいけない。小学校中学校と共に過ごした二人だから分かる、今の拓夢の傍にいてはいけないと。

 そして一夏が鈴の方へ飛ぼうとして浮いた瞬間、ゴーレムからレーザーが放たれた。
 
 「しまっ・・・・」

 回避は不可能。当たる───。だが、衝撃は来ない。

 その時鈴は見た、拓夢の拳が光ったと思ったら、レーザーに何かがぶつかり相殺されたのを。
 
 「・・・・こっちは腸煮えくり返ってんだ。アイツに怪我させた代償、払ってもらうぞ」

 それが、この戦闘での拓夢が発した最後の言葉だった。

 怒涛。まさにその言葉がぴったり当てはまる。
 恐ろしいほどの速度で振るわれる拳が、ゴーレムに回避の隙など微塵にも与えなかった。
 金属と金属がぶつかる音、鉄がこげる臭い、オイルの臭い。
 拓夢が拳を振るうたびに飛び散るオイルは、ゴーレムが無人機であることを証明していた。

 ゴーレムがレーザーを放てば光の拳で相殺。ゴーレムが殴りかかればカウンターがジャストなタイミングで決まる。逃げようと距離を取る事は許さないとばかりに、前へ前へ詰めていく拓夢。

 手がぶれて見える。その現象は理解できないものだった。ISのハイパーセンサーを持ってしても視認出来ない速さ。それは理を外れてさえいるように感じられる。

 結局拓夢が介入してから約10分ほどで、ゴーレムは完全に無力化されたのだった。
 力なく崩れ落ちたゴーレムを見た拓夢の表情は、これ以上無いくらいに歪んでいた・・・・・・。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ