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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
拓夢切れる!
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ただけで伝わった。
 様は一夏の背中に衝撃波を当てることで、一時的にエネルギーを限界領域まで底上げし、その勢いとエネルギーを使った音速の一撃を叩き込むという作戦。
 十分に勝機があるとは言えない。だが、それ以外に打つ手が無かったのも事実。
 ならば、賭けて見るしかないだろう。

 「いくわよ!」

 「おう、来い!」

 そして、作戦が実行される。

 相変わらずレーザーを打ち続けるゴーレム。だが、二人にはパターンが読めてきていた。
 何度も何度も回避していたのだ、体がそのリズムを記憶している。
 二人は回避をしながら、徐々に距離を詰めた。その間20m。
 さあ、作戦開始!
 
 鈴の前に一夏が飛び出した瞬間、躊躇わずに衝撃砲が放たれた。エネルギーを限界まで溜めた一撃が背中にヒットし、一夏は苦悶の表情を浮かべながらも、にやけた。

 「これで、おわりだぁああああああああ!!」

 ごうっ!零落白夜が発動し、エネルギーのなせる技か金色に輝くオーラを身に纏った一夏は突撃をかます。
 その勢いたるや、まさに音速。目には決して見えない速さで、一夏はゴーレムに肉薄しそして・・・・

 「一夏っ!?」

 刃はゴーレムの体を掠めただけだった。回避されたのだ、あの一瞬で。
 即座に反撃がくる。
 ゴーレムの放つ紫色のレーザーが一夏を包んだ・・・・・・。





 IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニットストラトス
                      第30話 拓夢切れる!





 やられた──。
 中国の代表候補生である鈴は、状況を即座に判断した。シビアに。
 一夏の戦闘復帰は難しい、というか無理だ。あの攻撃を至近距離で受けてしまっては、もう・・・・・・。
 その思考は、一夏が光に包まれた一瞬で行われた。その判断速度は代表候補生として必須な能力だ。常に厳しい現実を考え、それに対処できるように即座に思考を巡らせる力。

 が、鈴の思惑は大きく外れることになる。

 「・・・・・・ちっ、好き勝手やってくれたな?」

 「た、拓夢っ!?」

 そこには青が佇んでいた。
 攻撃を受けたと思った一夏は何故か無傷。一夏とゴーレムの間には、左手をゴーレムに向ける拓夢がいつの間にかそこに居た。

 (あり得ない!ISのハイパーセンサーで捉えられなかった!?)

 確かに何の反応も無かった。どんなに速かろうと、ISを装備していたのならハンパーセンサーが発動して拓夢が来たことは分かるはずである。それが分からなかったと言う現実が、恐ろしい。

 「・・・・・・」

 一夏と鈴は理解した。拓夢が本気で怒っていることを。
 拓夢は頭に血が上るほど冷静にな
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