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不可能男との約束
選択の始まり
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から出てきたのは全裸の馬鹿であった。
しかも、急所にはモザイクがあるという摩訶不思議。
正純は知らなかった。
これが所謂、ゴッドモザイクという術式であることを。
しかし、そんなどうでもいい事は気にせずに、全裸の馬鹿がこちらに能天気な顔でこちらに喋ってきた。

「あーー! おめぇら!! 最高の巻き具合が台無しになっちまったじゃねーーか!! ったく……しょうがねぇなぁ。おいセージュン、ネイト、直政。巻きなおしてくんね? 何なら俺を───た、食べてもいいんだかんね!!」

食えない巻き寿司が喋るというのは自然の摂理から外れているだろうと思い、ミトツダイラと直政と視線を合わせて同時に元の場所に戻すどころか、そのまま学校に突っ込めと言う感じに思いっきり蹴る。
あひぃん! と何故か喜んでいるようにも聞こえる声を発しながら、元の方向、つまり、梅組メンバーの所に吹っ飛ぶ。
それに対して全裸のクラスメイトは

「うわーー!!?」

本気で避けた。
清々しいくらい本気で一応級友の全裸を避けた。誰一人として全裸の馬鹿を受け止めようという奴がいな事でこれが当たり前なのか……と察してしまった。
そして馬鹿はそのまま慣性の法則で、そのまま吹っ飛び、地面を二回くらいバウンドし、そしてごろごろと転がって、大体十メートルくらいでようやく止まり、そして即座に立ち上がって、こちらを指さして叫んできた。

「お、お前ら! 少しはクラスメイトを助けようとか、危ない! とか言って可愛い行動をしてくれる奴はいないのかよ! 信じられないくらいのチームワークに俺も本気で脱帽だぜ! 俺もそん中にいれてくれよぉーー」

「Jud.そうね───まずは服を着る事ね」

「ガっちゃん。その前にまずは常識を知る事から始めた方がいいんじゃないかなぁとナイちゃん思うんだけど」

「いや、トーリ殿の事だから、どうせまた変な方向に走って暴走するだけで御座るから───率直に言えば諦めた方がいいで御座ろうな」

「て、てめぇら……! しかも、点蔵までズバズバと言いやがって……! お、俺がそれくらい出来ねぇと思ってんのか!?」

「じゃ、愚弟。試しに聞いてみるけど、そこに女風呂があります。はい。レッツアンサー」

「ああ? バッカだなぁ姉ちゃん。そんなの覗かなきゃ失礼だろ!? この前だって浅間が風呂でまた大きくなりました……って物凄い爆弾発言を俺は聞き逃さずに浅間の成長を喜んだんだぜ! 俺、メッチャ良い事したんじゃね!?」

「のわーーーーーーーーー!! ど、どうやって覗いたんですか!? シュ、シュウ君? な、何ですかそのまた新しい挑戦が出来るぜ……! みたいなぎらぎらした目は……って、さ、三要先生!? ど、どちらにーー!?」

何だかカオスにしかなっていないなとい
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