タイムリミット
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古代文明、ムーの戦士、ブライとなっていた。
「生きていたのか……」
「何で、ここに……ッ!?」
ウィザードと響は、目を見開いてブライを見上げる。
だが彼はウィザードたちを一瞥し、鼻を鳴らす。
そして。
「ラプラス!」
ブライは天高く手を掲げる。
すると、灰色の影が出現し、彼の手に収まる。大きな弧を描いた刃が特徴のそれは、まさに生きた剣。
ブライはそのまま飛び上がる。力を込めてラプラスソードを振り下ろし、地面から紫のエネルギーが跳ね返るブライブレイクは、地を這うギャオスたちを砕き払う。
「アイツも協力してくれるのか……?」
「あれは協力と言えるの?」
ウィザードとリゲルは剣でギャオスを斬り倒しながら、イリスへの道を急ぐ。
「そろそろ決めるわ!」
もう残り少しというところで、リゲルは足を止めてゴーグルで確認、砲台から小さな光線を放つ。
明らかに威力が足りていないそれは、真っ直ぐイリスの胸元___イリスの、六つの発光器官がある箇所に命中した。
「あそこよ! 奴のマスターはあそこにいる!」
「よし! はあっ!」
ウィザードが投影したウィザーソードガン。それは深々と、リゲルが提示したイリスの胸元……丁度、アカネが吸い込まれたあたり……に突き刺さった。
「よし。助けに行くよ、リゲル!」
「……フン。もう、アンタの味方になるのはこりごりよ」
リゲルは鼻を鳴らし、砲台と剣を構える。
だが、最も近づいた敵ということもあって、イリスの全触手がウィザードたちを狙う。
『刻々帝 七の弾』
だが、その全ての触手がその時を止めた。
その力。ウィザードにも、覚えがあった。
「時崎……狂三!」
フォーリナーのサーヴァント、狂三の銃弾。時を止める力は、イリスにも通用していた。
だが、時を止めることが出来るのはそう長くないだろう。
それを証明するように、すぐにイリスの動きが再開されていく。だが、まだ動きが鈍い間に、ウィザードとリゲルはイリスへの距離を大きく縮めた。
「わたくしが出来ることは、どうやらここまでのようですわね?」
離れたフロアで、狂三はウィザードとリゲルをにやりと眺めていた。
「あとは貴方がたにお任せしましょう……もし、生き残れたら、また会いましょう?」
彼女はウィザードを一瞥し、そのまま夜の闇の中へ消えていった。
「……ありがとう!」
時が止まったとはいえ、その間はほんのわずか。
火のウィザードは両足を合わせ、そのままジャンプ。
だが、イリスの無事な触手が、ウィザードとリゲルを狙い集中してくる。
「リゲル! 俺に掴まって!」
ウィザードが差
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