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原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主
第11話 祈り (高町なのは@8歳)
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やな。」

「うふふ、そうよねえ。」


すずか嬢のごもっともすぎる指摘にしみじみと頷いてみせる包囲網の面々。 ・・・・・・あれ?


「お、お母さん!」


Oh... なのはさん、御愁傷様です。





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 同刻、高町家縁側。
寝たきり生活を強いられているはずの高貴はベッドを抜け出し、夜空に浮かぶ月を眺めて物思いに耽っていた。


――装備者の幸運を補正し、Cランク相当の対魔力スキルを付与する魔除け《アミュレット》、装飾品としては破格の性能ではあるが、、、
英霊エミヤは、神造宝具である至高の聖剣《エクスカリバー》の投影を試みれば剣に特化した自分でも自爆して負けてしまう、といった旨の発言をしていた。
その言からは、神造宝具でもなければありとあらゆる宝具を投影し使いこなしてみせるという強烈な自負が滲み出ている。 ――事実、彼はAランクの宝具すらも難なく投影し、戦況を好転させていた。
翻って、己は如何であろうか?たかがアミュレット一つを投影しただけで、こうしてろくに体を動かせなくなる有様。
これでは宝具の投影など、ましてや、戦闘中にそれを完遂し活用するなど、夢のまた夢である。

――果たして、これで良かったのだろうか?
投影魔術の研鑽《リスク》を避け、地道に己の基礎能力を引き上げることに費やした3年。
当初はあれほど扱い難かった二本の小太刀も今では素手同様に違和感無く振るえる。鋼糸や飛針の扱いも堂に入ったものだ。
それに、奥義こそ未だ修めてはいないが、高速戦闘で最も重要になる「神速」は最初から無制限に使用できるに等しい状態だった。
おそらく今の自分ならば、切り札を見せずともAAA+ランクの魔導師クロノ・ハラオウンにも遅れを取りはしないだろう。
しかし、『シナリオ』における最強最後の敵は条件付とはいえSSランクの大魔導師、プレシア・テスタロッサである。。。


「切り札、か。」


一人呟いた高貴は自身の体内に意識を移す・・・探すのは、外気を取り込み体内に循環させるリンカーコア、それとは異なる力の源泉。
心臓の脈動にも似た、それから発せられる内気の奔流である。


「右手に気。」


その力を掌握し、コントロールすることに成功した高貴は、、、


「左手に魔力・・・合成、っと。」


いとも簡単に咸卦法《アルテマ・アート》を実践してみせた。
もっとも、特別な『眼』に解析魔術を組み合わせることができる高貴にしてみれば、魔力や気の流れを見切り、調整する程度は最初から児戯に等しかったのだ。むしろ、気に目覚めることの方が大変だったほど。
同様の手法で設置型バインドを見切ることも出来るで
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