超遺伝子獣
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が薙ぎ払う。
一気に怪物たちを薙ぎ払った響は、そのまま着地し、今なおイリスから発生し続けるギャオスの群れを睨み上げる。
「ハルトさん……あいつら、前に見滝原南で戦った時よりも強くなってません?」
「ああ、それは俺もうすうす感じてた。強いというより、打たれ強くなってる」
ウィザード、可奈美、響はそれぞれ背中を合わせながら、天井を所せましと埋め尽くすギャオスの群れを見上げる。
「ハルトさん、響ちゃん。前に戦ったなら、倒し方とか分からない?」
肩で呼吸しながら、可奈美が尋ねる。
ウィザードと響は眉をひそめながら目を合わせた。
「前に戦った奴は、素早かったけど正直脆かった。スラッシュストライクでアッサリ斬れたから、コイツらと一緒だと考えるのは危険じゃないかな」
やがてギャオスたちは、それぞれ凶悪な目つきをしながらウィザードたちを襲う。
それぞれと格闘しているときでも、イリスの援護射撃が止まることはない。たとえ配下たちを巻き込んだとしても、黄色の光線は次々とウィザードたちを襲い、ボロボロのコンクリートをさらに傷物にしていく。
さらに、ギャオスのうち何体かは、地上へ降り立ち、その翼を前足のように駆使しながら近づいてくる。
「刻々帝 七の弾」
唱えられる、オレンジの銃。
弾丸が命中したギャオスたちは、全て動きが止まる。
「あらあら」
上のフロアでよりかかったままの狂三が、笑みを浮かべたままウィザードたちを見下ろしている。露出した肩に何度も長い銃を当てながら、その金色の眼で参加者たちを見下ろしている。
「ムーンキャンサーに届く前に、雑兵たちにやられて壊滅してしまいそうですわね。ウィザード」
「だったら少しは手伝ってよ!」
ウィザードはそう叫びながら、再びスラッシュストライクを発動させる。
同時に隣にやってきた龍騎も腰を落とし、ドラグセイバーから赤い炎が沸き上がって来た。
二つの赤い斬撃により、ギャオスたちが次々に爆発していく。
だが、まだその数に底は見えない。
ウィザードがげんなりとしている一方、龍騎はドラグセイバーを左手に持ち替えて、新たなカードをデッキから引き抜く。
『ストライクベント』
掲げた右腕に装備されたドラグクロー。同時に、天井に空いた穴より赤い影、ドラグレッダーが飛来する。
ドラグレッダーは天井の穴の縁を旋回。穴から外に出ようとするギャオスたちをその体で薙ぎ払いながら、龍騎の動きを窺っている。
「ハルト! 手伝ってくれ!」
「分かった!」
『ビッグ プリーズ』
昇竜突破が発動する前に、龍騎、そしてドラグレッダーの前に魔法陣が現れた。
そして、龍騎がドラグクローを突き上げる
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