暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
超遺伝子獣
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が薙ぎ払う。
 一気に怪物たちを薙ぎ払った響は、そのまま着地し、今なおイリスから発生し続けるギャオスの群れを睨み上げる。

「ハルトさん……あいつら、前に見滝原南で戦った時よりも強くなってません?」
「ああ、それは俺もうすうす感じてた。強いというより、打たれ強くなってる」

 ウィザード、可奈美、響はそれぞれ背中を合わせながら、天井を所せましと埋め尽くすギャオスの群れを見上げる。

「ハルトさん、響ちゃん。前に戦ったなら、倒し方とか分からない?」

 肩で呼吸しながら、可奈美が尋ねる。
 ウィザードと響は眉をひそめながら目を合わせた。

「前に戦った奴は、素早かったけど正直脆かった。スラッシュストライクでアッサリ斬れたから、コイツらと一緒だと考えるのは危険じゃないかな」

 やがてギャオスたちは、それぞれ凶悪な目つきをしながらウィザードたちを襲う。
 それぞれと格闘しているときでも、イリスの援護射撃が止まることはない。たとえ配下たちを巻き込んだとしても、黄色の光線は次々とウィザードたちを襲い、ボロボロのコンクリートをさらに傷物にしていく。
 さらに、ギャオスのうち何体かは、地上へ降り立ち、その翼を前足のように駆使しながら近づいてくる。

刻々帝(ザフキエル) 七の弾(ザイン)

 唱えられる、オレンジの銃。
 弾丸が命中したギャオスたちは、全て動きが止まる。

「あらあら」

 上のフロアでよりかかったままの狂三が、笑みを浮かべたままウィザードたちを見下ろしている。露出した肩に何度も長い銃を当てながら、その金色の眼で参加者たちを見下ろしている。

「ムーンキャンサーに届く前に、雑兵たちにやられて壊滅してしまいそうですわね。ウィザード」
「だったら少しは手伝ってよ!」

 ウィザードはそう叫びながら、再びスラッシュストライクを発動させる。
 同時に隣にやってきた龍騎も腰を落とし、ドラグセイバーから赤い炎が沸き上がって来た。
 二つの赤い斬撃により、ギャオスたちが次々に爆発していく。
 だが、まだその数に底は見えない。
 ウィザードがげんなりとしている一方、龍騎はドラグセイバーを左手に持ち替えて、新たなカードをデッキから引き抜く。

『ストライクベント』

 掲げた右腕に装備されたドラグクロー。同時に、天井に空いた穴より赤い影、ドラグレッダーが飛来する。
 ドラグレッダーは天井の穴の縁を旋回。穴から外に出ようとするギャオスたちをその体で薙ぎ払いながら、龍騎の動きを窺っている。

「ハルト! 手伝ってくれ!」
「分かった!」
『ビッグ プリーズ』

 昇竜突破が発動する前に、龍騎、そしてドラグレッダーの前に魔法陣が現れた。
 そして、龍騎がドラグクローを突き上げる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ