超遺伝子獣
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はね返し、怪鳥一体の体を真っ二つにした。
「シールダー……!」
「はい。それで、この鳥たちは一体何なんですか?」
えりかの問いに、リゲルは一瞬だけ躊躇を見せる。だがその間にも、怪鳥はどんどん群がって来る。
「リゲル! 今は、敵だの味方だの考えている場合じゃないでしょ!」
『コネクト プリーズ』
ウィザードは空間湾曲の魔法を発動し、マシンウィンガーを呼び出す。即座に乗車したウィザードは、そのままリゲルへ牙を向ける怪鳥を轢き飛ばし、その脳天をウィザーソードガンで叩き割る。
「何か分かったなら、話してよ! 俺たちも、リゲルのことは命がけで助けるから!」
「この状況で、よくもそんなことを……」
「リゲルさん、つまり、この生物は進化の歴史を辿っていないということですか?」
えりかが怪鳥を頬り投げ、再び盾で両断した。さらに、盾を円状にすることで、その中心より光線を放ち、別の怪鳥の胴体に穴を開ける。
リゲルは「ええ、そうよ……」と頷き。
「言ってしまえば、最強の遺伝子を持つ生物ね。聖杯戦争も、何でこんな奴を選んだのよ……!」
リゲルは吐き捨てながら、背後の怪鳥へ砲弾を発射する。光の柱となったそれは、怪鳥を押しのけながら上昇。天井付近で爆発した。
「もし奴を名付けるなら、超遺伝子獣とでも呼ぼうかしら?」
「ギャオギャオ言ってるからギャオスでいいんじゃないかな?」
「こんな時に名前なんてどうだっていいよ!」
参加者の誰かが名付けた、ギャオスという名前。
ウィザードは突っ込みながら、マシンウィンガーの位置を調整、イリスへ向かった。
「ハルトさん!」
さらに、無数の怪鳥たちを切り刻んだ可奈美もまた、マシンウィンガーに並走する。
「行こう!」
「ああ!」
『キャモナスラッシュシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
ウィザーソードガンの手の形をしたパーツが光る。ウィザードはそのまま、マシンウィンガーのアクセルを強めた。
マシンウィンガーは、イリスの体を伝ってどんどん上昇していく。肩口から飛び出したウィザードは、そのままマシンウィンガーから飛び降り、さらにウィザーソードガンにルビーの指輪を押し当てる。
ウィザードの銀の刃に走る、赤い炎の魔力。
可奈美もまた、ウィザードに合わせて体を真紅に染め上げる。
『フレイム スラッシュストライク』
「太阿之剣!」
二つの赤い刃が、そのままイリスの肩を切り裂いた。
だが、それぞれは小さな爆発をイリスに刻んだのみで、大きなダメージは見積もれない。それどころか、攻撃の隙に、無数のギャオスたちが殺到してきた。
「くっ……!」
「我流・星流撃槍!」
だが、ギャオスたちを、黄色の槍
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