暁 〜小説投稿サイト〜
黄金バット 第四十六話 未曽有の台風から林檎を守れ
第二章

[8]前話
 そうします、誰もが本当に必死に働いています。それでも台風はいよいよ林檎を吹き飛ばそうとしてきましたが。
 そこで、です。林檎園の上空にでした。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「その笑い声は!」
「間違いないわ!」
「黄金バット!」
「黄金バットが来てくれた!」
 黄金バットは宙に浮かんででした。
 両手に腰を置いてマントを風にたなびかせてそのうえで仁王立ちしていました、そうして両手を自分のお顔の前で交差させてです。  
 その両手を思いきり腰の横まで手を拳にして肘から一気に戻してでした。
 身体全体から黄金の光を台風に向けて放ちました、すると。
 台風は見る見るうちに弱まりました、まだ雨や風はありますが。
 林檎の収穫には全く問題がない位になりました、黄金バットはそれを見届けると両手を肩の上に垂直に伸ばしてです。
 何処かへと飛び去っていきました、その姿を見送ってです。
 農家の人達は林檎の収穫を続けつつ言いました。
「よかった、黄金バットに助けられた」
「本当によかったわ」
「台風の力を弱めてくれたから」
「これで収穫が出来る」
「安心して出来るよ」
「黄金バットのお陰だ」
「黄金バット有り難う」
 皆で黄金バットに感謝します、そうしてです。
 無事に林檎を収穫しました、青森県の林檎は今年も無事そうされて日本全土に出回りました。そのうえで皆を美味しく楽しませました。皆その林檎を食べて黄金バットに感謝もしました。


黄金バット  第四十六話   完


                      2022・6・29
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ