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黄金バット 第四十五話 フー=マンチュー博士異形の蝙蝠達 
第二章

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「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「その声は!」
「黄金バットだ!」
「彦根上の天守閣の上に出たぞ!」
「そこにいるぞ!」 
 見ればそこにです。
 黄金バットがいました、黄金バットは両手を腰にあてて裏地が赤い黒のマントをたなびかせてそこで高笑いをしています。
 そうしてその高笑いの後で、でした。
 黄金バットはステッキを右手に先の尖った部分をレイピアの様に先にして持ってでした。
 空を舞い大手門の上にいるフー=マンチュー博士に挑みました、そうしてです。
 青龍刀を出してやはり空に舞った博士と一騎打ちに入りました、正義の超人と邪悪な魔人は空の上で激しく激突し。
 何十合と打ち合いそれが二百三百となった時にです。
 博士の動きが疲れか僅かに鈍くなった時にです。
 黄金バットのステッキが一閃し博士の青龍刀を弾きました、青龍刀は空で激しく回転しそのうえでお城の地面に刃から突き刺さりました。
 博士はそれを見て苦い顔になり自分の負けだと告げて消え去ってしまいました。
「私の負けだ」
「博士が負けを認めたぞ」
「何処かに消え去ったぞ」
「すると蝙蝠達も消えたぞ」
「一匹残らず消え去ったぞ」
「博士が去り妖術が消えたか」
「だからか」
 蝙蝠達は博士が消えると一匹残らず消えてしまいました、皆どうして蝙蝠達が消え去ったかすぐにわかりました。
 そして博士を退けてくれた黄金バットにお礼を言おうとしましたが。
 黄金バットは何処かへと颯爽と飛び去ってしまいました、それで人達は黄金バットが飛び去った方を見て手を振って言いました。
「有り難う黄金バット」
「今回も黄金バットに助けられたよ」
「今回も有り難う」
「滋賀県を助けてくれて有り難う」
 皆で手を振って黄金バットに心から感謝の言葉を贈りました、黄金バットは何も言いません。ですが皆その黄金バットに自分達を助けてくれたことに対して深く深く心からお礼を言うのでした。


黄金バット  第四十五話   完


                  2022・4・27
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