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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
6話「ハルタス地方・ヨヨミキシティ トレーナー・ベストカップへの挑戦」
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す度に金払うんだぞぉぉぉ」
コジロウは、泣きながら愚痴を言って、目を回すマニューラをボールに戻す。
「不味いのにゃ」
ニドキングもマニューラ、そしてソーナンスもやられてしまった。ロケット団は、もはや打つ手を無くした。
「くぅー。こうなったら、逃げるのよ」
ムサシは、悔しがりながらそう命令する。
「急速上昇だ」
「急げなにゃ」
それに合わせて、コジロウとニャースは、急いで気球を操作し、上昇させて逃げようとして行く。気球が、みるみる上げっていくのを、地上のサトシ達は見ていた。
「ピィ・・・ピカァ!」
サトシに抱き抱えられたピカチュウが、離れて地に足を着けた。
「ピカチュウ、大丈夫なのか」
「ピカピカ」
サトシの問いに答えたピカチュウ。サトシは、ロケット団に指を差す。
「よーし、決めるぞ。ピカチュウ」
「ピッカァ!」
「ヒョウリ、マナオも行くぞ」
「あぁ」
「はい」
サトシ達は、息を合わせて、逃げるロケット団に睨んで指示を出した。
「ピカチュウ。10マンボルト!」
「ラグラージ、ハイドロポンプ」
「カラカラ、ホネブーメラン」
ピカチュウ、ラグラージ、カラカラのわざによる一斉攻撃が、ロケット団に向けて放たれた。集中したわざは、気球ごと爆発させた。それにより、ロケット団達は天高く吹き飛ばされた。
「やっぱ、こうなったか」
「こうなったかじゃないでしょうが」
「もう怒っても仕方ないにゃ。もういつもの最後に入ってしまったにゃ」
「それでは」
「「「やな感じ〜〜〜!!!」」」
そして、ロケット団の彼方先まで飛んで行った。
「さて、邪魔者は消えたな」
ヒョウリは、彼方に消えたロケット団を見て、そう言うと隣にいたマナオがカラカラの元に走る。
「カラカラ」
「カラァ」
カラカラは、マナオに向かって飛びつき、彼女は強く抱きしめた。
「良かった。貴方が戻って来くれて」
「カラァ」
「それに凄いよ、カラカラ。新しいわざまで覚えて」
「カラカラ」
互いに、安心した様子で抱きしめ合っていると、サトシから話しかけられた。
「マナオ」
「は、はい」
「さっきのバトル。見事だったぜ」
「・・・」
サトシに褒められたマナオは、すぐに返事を返さなかったが、目元から涙を溢れさせた。
「え、おい。マナオ、どうして泣くんだ」
「ピカッ、ピカピカ」
急にマナオが泣き出した事に慌てるサトシとピカチュウ。そんな彼らに、揶揄う男が居た。
「あーあ、泣―かせた」
「え?俺のせいかよ」
「あぁ、きっとそうだろうさ」
「あっ、えぇと。マ、マナオ。その」
サトシはたじたじとなって、マナオをどう泣き止んで貰おうか、将又謝ろうかとしていると。
「大丈夫です」
マナオから、そう言うと、自分の手で涙を拭いた。
「これは、
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