第四章
[8]前話
カープの戦力をチェックしていた、彼女は兄を見るとすぐに言った。
「新井さんも色々考えているから」
「だからか」
「そう、来年のカープ強いわよ」
「新監督になって生まれ変わってか」
「そうなってね」
それでというのだ。
「本当によ」
「来年はカープ優勝か」
「日本一よ、見ていなさいね」
「それを言ったら阪神だってな」
兄は強い目で話す妹に負けじと返した。
「新監督だからな」
「二期目でもね」
「だからな」
「新監督同士でなのね」
「勝負だ、いいな」
「望むところよ、どっちが勝つかね」
「勝負だ、恨みっこなしでな」
そのうえでというのだ。
「戦うぞ」
「それじゃあね」
「今はエールを送るからな」
スポーツマンシップを出して述べた。
「お互い頑張ろうな」
「ええ、シーズンオフもね」
「練習して力を蓄えて」
「勝負だ」
「ペナントはね」
二人で激突する様に言い合った、火花は散った。しかし悪い雰囲気ではなかった。そこには正々堂々としたものがあった。
そしてだ、二人共それぞれの部屋に入った。そこで予習復習とそれぞれが愛するチームのことについての研究を行ったのだった。愛情があるからこそ。
お互い新監督 完
2022・10・30
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