第二章
[8]前話
「凄くだよ」
「満足しているのね、けれどね」
「けれど?」
「素肌は見せられないわね」
夫にこうも言った。
「着替える時いつも一人で」
「水着にもならないね」
「こうした身体だから」
その縄や鞭の跡だらけの身体で言う、他にも色々な傷跡がある。
「とてもね」
「そうだよね」
「けれど逆にね」
妻はこうも言った。
「こうした身体だと浮気はね」
「出来ないね」
「この身体の跡見たら」
「誰もが引くし」
「普通の人はね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「浮気はしないね、僕だってね」
「私が攻める時もあるしね」
見れば夫の身体にも全身跡がある。
「これだとね」
「お互いに浮気防止にもなるよ」
「ええ、ただね」
妻はこうも言った。
「こうした趣味はね」
「特別だからね」
「何と言ってもね、だから」
それでというのだ。
「そうそうね」
「趣味の合う人もいないよ」
「そうよね」
「僕達が会ったこともね」
「奇跡みたいなものね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「浮気はね」
「普通でもね」
「そうそうね」
それこそというのだ。
「ないわね」
「そうだね」
夫婦で笑顔で話してだった。
同じベッドに入ってぐっすりと寝た、二人は生涯添い遂げ共に浮気することはなかった。しかしそれと共に人前で肌は出さなかった。しかし二人は幸せだった。
そんなことで浮気が出来るか 完
2022・10・29
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