1章「新しい旅先」
5話「新しい仲間 弟子志望 マナオ」
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の件か?そんなに嫌なら断ればいいだろう」
「いや、それは分かってるけどさ。あんな事言われたら・・・」
「ここは、心を鬼にして、やっぱ一緒に旅をすることが出来ないから、帰れと言えばいいじゃないか」
「いや。流石に、そんな事、言えないよ」
「なら、弟子には出来ないけど、一緒に旅はしていいぞって、正直に言えばいいじゃねぇか」
「それは、さっき言っただろ。そしたら、あぁなって、それで」
「ハァー。まぁ、あの女がどうしてお前にそこまで弟子入りしたいか。普通なら分からないだろうけど。俺には、何となく理解出来るよ」
「え?」
「だって、サトシ。お前は、馬鹿で正直で真っ直ぐなんだよ。そして、お前の前向きで、ポケモンを信頼している。相棒のピカチュウとのコンビネーションをもとい、お互い信頼しているのも分かる。その他、諸共含めて、馬鹿だけで良い人ってのも分かる」
「・・・それって、褒めてるのか?」
「フッ、半分な」
「お前と会って、まだ数日にしかならないが、お前という人間は、何となく理解出来てきたよ」
ヒョウリは、そう言ってから、暫く考え事をした。そして、新しい提案をしてきた。
「ポケモンバトルしたらどうだ?」
「ポケモンバトル?」
「あぁ。いいか。ゴニョニョにゴニョニョ」
ヒョウリは、サトシにある打開策を提案した。
サトシ達が離れてから、10分近くが経過した。
(師匠達、遅いなぁ)
あれから、マナオは座り込んだまま、サトシ達の帰りを待っていた。まだ、帰ってこないのかと徐々に不安がっていると、林の方から二人が戻って来たのに気付いた。
「あっ、師匠」
「悪いな、マナオ。待たせて」
ヒョウリは、そう謝ると、マナオに話が問いかける。
「いいえ、大丈夫ですけど、お二人は何を?」
その回答を、サトシがする。
「なぁ、・・・マナオ」
「は、はい」
「その・・・ゴホン。お前に、試練を言い渡す」
「し、試練?・・・はい、なんでしょうか?」
マナオは、慌てて立ち上がり、そう聞き返した。
「あぁ。今から、俺のピカチュウとお前のカラカラでバトルする」
「バトル、ですか」
「それで、勝利するか良いバトルが出来たら、お前を正式に弟子として認める」
「ほ、本当ですか」
「あぁ。ただし、それで見込みが無かったら」
(ゴクリ)
「お前を、破門とする」
「は、破門!!!」
サトシが言う破門という言葉を聞いて、驚くマナオ。すると、サトシに続いてヒョウリも説明をはじめた。
「ちなみに。どうしても、この試練が、バトルが嫌だというなら、それでも破門だ」
「そ、そんな」
「サトシが、折角のチャンスをくれたんだ。これに乗らないと、永遠に弟子入り出来ないよ」
ヒョウリが、彼女へそう促していると、サトシが小声で彼に耳打ちをした。
「おい
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