暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
5話「新しい仲間 弟子志望 マナオ」
[17/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ことに言い返せなくなった。そして、マナオにも、理解は出来ていた。
「ヒョウリさんの言う通りです」
「え」
「私が、馬鹿な行動をした挙げ句、自分を危険に晒して、心配で助けに来たサトシ師、さん達に迷惑をかけた上、同じ危険な目に合わしかけたんです。・・・当然ですよね」
「マナオ・・・」
「危うく、この子まで失うところだった」
マナオは、カラカラの頭を撫でた。
「やはり、私」
マナオは、反省しているサトシ
「確かに、マナオ自身が招いた事かもしれない。けど、俺にも原因はあった」
「・・・」
「そして、俺やお前に助けられることになった。だけど、それが仲間って者だろ。俺は、マナオは仲間だとまだ思ってる。例え、マナオが、そう思っていても」
「・・・サトシさん」
「なぁ、マナオ」
「は、い?」
「俺たちと旅をしないか?」
「!」
「今度は、師弟でもなく、ただの旅の仲間としてさ」
「けど」
「弟子入りが目的で、一緒に旅をしてたのは、分かってる。けど、もう師弟関係なく旅をする気持ちがあるなら、一緒に行こうぜ」
「ですが、・・・また、ご迷惑を」
「今度は、気をつけるようにすればいいだろ。それに、例え何か問題が起きても、俺が助けるし、協力するさ。それが、仲間だろ。もし、俺が困っている時があったら、助けてくれマナオ」
「・・・」
「これで、文句は無いだろ。ヒョウリ」
サトシは、マナオからヒョウリへ向き直り、そう告げる。
「・・・あぁ、サトシがそう決めたなら、別にいいさ。ただ、そいつが気持ちを改めて旅が出来るならな」
ヒョウリは、そう答えると、マナオを見て、続けて言う。
「良かったな。サトシが良い奴で」
マナオは、暫く考えた。だが、答えが出せなかった。
「サトシさん」
「ん?」
「少し、返事を待ってくれますか?」
「あ、あぁ、分かったよ。まだ、時間はある」
そして、サトシ達は、部屋から出た。


夕方。
「ほら、夕飯持ってきたぞ」
ヒョウリが一人、マナオの所へ来た。部屋に入ると、彼女の夕飯を載せたプレートを机に置く。
「ありがとうございます。・・・ヒョウリさん」
マナオが礼を言うと、ヒョウリは部屋から出ようとしたが、立ち止まった。
「ん?」
「なぁ、マナオ」
「は、はい?」
「悪かったな。あんな言い方して」
「え、いや、その。・・・大丈夫ですから」
「お前、あの村に帰っても、いつかまた旅に出ようとするだろ。なら、もっと前向きに生きろ。そして、世の中をよく知れ」
「・・・は、はい」
「そして、もっと自信を持て。自信は、無くして当たり前だ。だが、ずっと無くしてたら、意味がないんだ。
「・・・」
「自信は、無くしてこそ、次の自信を強くするんだ」
「・・・強く」
「サトシは、ほんと甘ちゃんで、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ