1章「新しい旅先」
5話「新しい仲間 弟子志望 マナオ」
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して」
「ん?」
「お腹、空いてます?はい、どうぞ」
「は?・・・何これ」
「おにぎりです。さっき、私が旅に出るって行ったら、すぐ作ってくれました。あ、皆さんの分もありますので」
「ど、どうも、ありが・・・そうでもなあぁぁぁい!!!」
「ひぃぃぃ!!!」
「ピッカァカァカァ!!!」
突然のサトシの轟きに、マナオとピカチュウは驚いて声を出す。大声を叫んだサトシは、叫び終わると、息継ぎをして肩を落としていた。
「ハァー、ハァー」
「そ、それじゃあ。何があったのですか?」
サトシの突然の大声に、理由が分からないマナオは、彼に問いかける。
「そ、それは」
マナオは、ノウトミタウンを出たサトシ達の後を追いかけて来て、共に旅をしたいと申し込んだ。そして、サトシが了承した結果、同行することになったが、更にもう1つの願いをされた。それが、サトシに弟子入りしたいというマナオのお願いだった。サトシは、最初は理解が追いつかず、マナオに訳を聞いた。その訳は、ただサトシを褒める言葉ばかりだった。
貴方というポケモントレーナーに惚れた(恋愛という意味でない)とか、ピカチュウとのコンビネーションに痺れて自分とカラカラもああなりたい、流石各地方でバッチを50個以上も獲得してリーグ戦にも出場したベテラントレーナーなどなどと、とにかく褒め称えた。
そのせいで、サトシは照れた上に、嬉しくなって鼻がダーテング状態に、更に調子に乗ってしまった結果、軽い気持ちで弟子入りを了承してしまったのだ。
それから、数時間が経過した今、サトシは彼女からの話し方や接し方、態度に歯痒い思いをしていた。弟子入りした彼女は、師匠となるサトシへの接し方が、ドンドンエスカレートしていき、遂にサトシの我慢が出来なくなってしまった。
「ッ。本当は、俺、お前の師匠になりたくないんだ」
「えぇ!ど、どうしてですか?」
「どうしてって。それは」
「私が、嫌いなんですか?」
「いや、そうじゃ」
「もしかして、カラカラで師匠の頭をボコボコにした事を、まだ怒って」
「それも違う」
「では、どうして」
「俺は、ただ・・・一緒に仲間として旅をしたいと思っただけなんだ」
「ですが、私を弟子にしてもいいって」
「あの時は、その、調子に乗って、OKしちゃったんだ。だから」
「そんな・・・」
「ごめん」
「それでも、私は、どうしても弟子にして欲しいんです。それで、私。勇気を持って、また旅に出よう。強くなろうって、・・・思えたんです」
「マナオ・・・」
「ピィーカ」
それからサトシとマナオは、黙ったままになってしまった。暫くして、その状況を横から黙ってみていたヒョウリは、遂に見かねたのか、サトシだけを話そうと呼び出し、林の方へと行った。
「なぁ、ヒョウリ。どうしたらいい?」
「弟子入り
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