西ゼムリア通商会議〜インターバル・中篇〜
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にした罪の相殺は、私達の協力がなくても何とかできるレベルでしょう。ですが”C”殿達”帝国解放戦線”が犯した我が国での”罪”は、帝国解放戦線のリーダーであったC殿の”紅き翼”への協力とヴァイスラントの協力者であるヴィータお姉様の口添えがあろうとも、”無罪放免”にすることはあまりにも”筋が通らない話”ですわ。」
フィーの指摘に対してオーレリア将軍は苦笑しながら答え、ミルディーヌ公女は静かな表情でその場にいる全員に現実的な考えを教えた。
「……………………」
「その……もしかして姉さんはミュゼさんにヴァイスラントに協力する”対価”の一つとしてエレボニアでのクロウさんの罪を軽くすることを求めたんですか……?」
二人の話を聞いたアッシュが目を伏せて黙り込んでいる中、ある事が気になったエマは複雑そうな表情でミルディーヌ公女に訊ねた。
「はい。幾らヴィータお姉様と言えど、C殿を含めた帝国解放戦線を”無罪放免”にするのはさすがに無理があり過ぎる事はご理解されていましたから、帝国解放戦線の”減刑”―――――最悪でも”死刑”や”無期懲役”等と言った厳しい判決にしない事を求められましたわ。…………恐らく結社が健在であったならば、内戦後C殿を結社入りさせて結社に匿ってもらうおつもりだったかもしれませんわね。」
「…………結社の件に関しては否定しねぇよ。実際内戦中にヴィータは内戦が終われば俺に結社に入る事を何度か薦めて来たからな。それよりも公女さんの口ぶりから察するに、まさか連合やヴァイスラントの連中はまだ生きている帝国解放戦線の連中の居場所を把握しているのか?」
ミルディーヌ公女の話に対して静かな表情で答えたクロウは複雑そうな表情でミルディーヌ公女に訊ねた。
「ええ。とはいっても、実際に彼らの居場所を把握したのは内戦中にエレボニアとの戦争を予定していたメンフィル帝国がエレボニアに放ったメンフィル帝国の諜報部隊の諜報活動によるものですが。」
「メンフィル帝国の諜報部隊が解散した帝国解放戦線の居場所まで探っていたという事は、もしかしたらメンフィル帝国はエレボニアとの戦争を開戦した際に、元帝国解放戦線のメンバーを殲滅するつもりだったかもしれぬな……」
「恐らくそうだろうな。去年の西ゼムリア通商会議に参加したメンフィル帝国のVIPはレン皇女殿下とシルヴァン皇帝陛下の跡継ぎであられるリフィア皇女殿下―――――メンフィル帝国の次代の皇帝だからな。オリビエ達と違って意図的に狙われていなかったとはいえ、帝国解放戦線によるテロに巻き込まれた事でメンフィルの皇族―――――それもメンフィルの次代の皇帝の命を脅かした罪を許すつもりもなかったのだろう。」
「そんなメンフィルのターゲットになった帝国解放戦線の連中の誰かが今までメンフィ
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