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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
祝福は心の中で
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、彼女の感触を思い出すティミー。

「ムラムラして来ちゃった?」
「………はい」
「ふふふ………行けよ!今頃ベッドで寂しがってるぞ」
リュカは顎で宿屋の中を指し、部屋へ帰る事を息子に薦める。
ティミーも黙って頷くと、宿屋へ入ろうとする…が、立ち止まり気付いた事を報告する。
「父さん…僕もアルルと親密になり、多少は男女の色恋事を理解してきて気付いたのですが…」
何やら戸惑いながら話すティミー…リュカも怪訝そうな顔をしている。

「別にその場を見たわけではないのですが…マリーとウルフ君も、既に男女の…その…アレを行っていると思います…」
「はぁ?」
ある意味、思ってもいなかった事を言われ、困惑するリュカ…
「でも許してあげてください!確かにマリーはまだ8歳ですが…ウルフ君は本当にマリーの事を愛してます!それに彼は良いヤツなんです…彼にならマリーを任せられます!だから…」
まるで自分の事のように真剣なティミー。

「…あ、あぁ…分かったよ…でも、この事は此処だけの話しにしような!」
リュカは右手で顔の右半分を押さえながら、ティミーに口外しないように釘を刺す。
そしてリュカの態度を勘違いしたまま、愛しい彼女のベッドへと戻るティミー。


「アイツ…今更なのかよ…」
どこか抜けている息子に、溜息が出てしまうリュカ…
ともあれ、着実に成長している息子に、心から祝福する父の姿もそこにあった。



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