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ウルトラマンカイナ
暗躍編 ウルトラレディーズファイト
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引き金を、引くのだった。発砲の瞬間、2人の白く豊穣な爆乳と巨尻がどたぷんっと揺れ動く。

「……無礼(なめ)られたものですね。我々はあなたの思想に共感などしていなければ、理解を示した覚えもない」

 その銃口から放たれた二つの熱線は、白く艶やかなシャーロットの脚――の間近に着弾していた。だが、足元に光線銃を撃ち込まれても女科学者は全く動じていない。
 2人が銃を抜くことも、自分を殺すことまでは出来ないということも、全て理解しているかのような貌であった。

 決して許しはしない。だが、その言い分を理解出来ないわけではない。だからこそ「理解」を示すのではなく、「利用」することに決めた。
 それが、ヴィルヘルミーナと劉静が下した決断であった。そしてそれは、シャーロットの思惑通りでもあったのである。

「ただ、その『信念』を汲むだけのことです」
「あなたの『業』を、赦すつもりはありません」
「結構よ、それで」

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 蠱惑的な微笑を崩さない女科学者に対して。その真意を知った女傑達の貌は、どこまでも冷たかった。

 ◇

 ――その後、人工ウルトラサイン発信装置「イカロスの太陽」は実証試験に成功。

 だが試験の成果を受けて、実用化が検討され始めた直後。ヴィルヘルミーナと劉静の告発によって、その悪辣さが露呈した運用計画は凍結。
 ほどなくして、開発責任者のシャーロットはBURKそのものから追放されてしまうのだった。彼女の白く扇情的な肉体に執着し、殺すには惜しいと声を上げた高官達が居なければ――その頭脳を危険視され、即座に暗殺されていたことだろう。

 しかし、シャーロット自身にとってはそれすらも「シナリオ通り」だったのである。
 2人に告発される直前、発信装置の本体をドイツ支部から日本支部に移していたため、「イカロスの太陽」はそのまま日本支部の管轄下で封印されることになったのだ。

 ウルトラマンの力を兵器に利用する。それほどの悪事にも使えてしまう「イカロスの太陽」が無ければ、人類はホピス星を滅ぼした巨悪に打ち勝つことは出来ない。
 だからこそシャーロットは、せめてその力を正しく使える人間――即ち、弘原海に託したかったのである。

 そんな彼女の真意を理解し、その上でBURK隊員として彼女を裁くと決めた2人の女傑に、シャーロットは「イカロスの太陽」の処遇を委ねたのだ。
 その目論見通り、装置が日本支部に移されたタイミングでシャーロットの「狂気」を糾弾したヴィルヘルミーナと劉静は、彼女の「置き土産」を弘原海へと繋ぐことに成功した。

 質実剛健という言葉を体現してきた弘原海や琴乃では、このような清濁を併せ呑む道は選べなかっただろう。
 故にシャーロットはそれが出来る2人に
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