やっぱり僕は歌が好き 第九楽章「使えるモノは親でも使え」
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だけど?
「受けるぅ!」
即答(笑)
「では私が発した言葉に対して、頭に思い浮かんだ事を即座に答えて下さい。熟考は禁止です」
如何言う事だ?
「???」
メイドも理解が追い付かず首を傾げてる。
「例えば……私が『陛下』と言ったら、貴女は頭に思い浮かんだ言葉を言えば良いのです」
つまり『陛下』と言われたら、頭に思いついた『格好いい』等の言葉を言えば良いって事ね。メイドも了解したらしくクビを立てに振っている。
「では一問目。『宰相閣下』」
「クズ!」
「二問目。『自称天才』」
「死ね!」
「はい、合格です。おめでとうございます」
「やったー! 超簡単(大笑)」
なるほど……知らぬうちにテストを受けてたわね。
「ただの悪口じゃねーか!」
「あらあら所詮は自称天才宰相閣下ですわねぇ……一瞬前の会話も記憶できないとは(クスクス) 陛下は委員会の名前を聞いただけで、全容を理解したと言うのに」
「ムカつく女だな! 父親の顔が見てみたい」
コイツ分かってて言ってやがるな!
「あら、会いたいのでしたら紹介しますけど……何をお話するのですか?」
目の前に居りますよー!
「……そーだなぁ。うん『娘さんを僕にください』って言う」
「うわ……この世界に、これほど最悪な台詞があるとは知りませんでしたわ。流石は自称天才……色々な事を学ばせて頂いております」
陛下へチラリと視線を向けたが、笑って居られるので大丈夫なのだろう。
「あの〜……私もその委員会に入りたいので、テストを受けたいのですが」
おずおずとテストを受ける希望を発したのは、クズ宰相の部下の女性だ。
私は名前を知らない。
「あらユニさん。貴女は既に当委員会の会員ですわ……と言うよりも、ユニさんには会長をお願いしたいのです。最前線にて御仁の被害に遭われている、ユニさんにこそ最適だと思いまして……了承願えますか?」
「私が会長ですか!? てっきり会長はリュリュ様かと思いました」
確かに!
「当委員会は平和的な会であり、あのご婦人は些か危険な思考に傾倒しがちなので……何時何時キッチンで猛毒を生成してテロ行為に走るか分かりません。志の高さは認めますが、我々平和主義者にまでテロリストというレッテルが貼られかねませんので、共に歩む事は出来かねます」
この娘もあの娘が嫌いなのかしら?
気持ちは解るわぁ〜!
でもキッチンで猛毒をって如何言う意味かしら?
アイリーンSIDE END
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