やっぱり僕は歌が好き 第九楽章「使えるモノは親でも使え」
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て下さった。
流石は陛下……お心が広い、それに手を振ってるだけで格好いい。
更に言えばお仕事をなさってる姿は、最高に格好いい!
暫くの間、陛下の格好いいお仕事姿を見学する事に……
「もう男女問わないからさ、男気のある奴に愛の告白させられない?」
「無意味ですよリュカ様……」
「そうです陛下。あの変態性は……」
仕事の話か? 何なんだ?
「ちっ……あの女か」
内容を理解したのか、リューナ嬢が舌打ちと共に苦々しく呟く。なるほど……あの女か!
この場に居ない変態女に苛立っていると、陛下と打ち合わせをしていた女性二人がお辞儀をして数歩下がる。
如何やらお話は終わったらしい。
「さて……妙な組み合わせの一団だけど、如何したの?」
確かに……
リューナ嬢が居なければ、芸高校生徒だけなので、何となくは察する事が出来るだろうけど。
「はい。本日は陛下にお願いとご報告があり、私どもはここに参った次第でございます」
「美女のお願いなら聞くけど……報告?」
この場に連れてきたリューナ嬢が率先して陛下に用件を伝えてくれる。ただ報告って何?
「この度私ども、とある委員会を発足致しまして、陛下にはその委員会のエグゼクティブ・アドバイザーに就任して頂きたくお願いに参りました」
いやいやいや、芸高校の卒業式の為に国王陛下をエグゼクティブ・アドバイザーになんて出来ないわよ!
「いや……いきなりエグ…なんちゃらになれと言われても、会の内容も分からないと何とも言えないよねぇ。それなりに忙しいし」
そりゃそうだ!
「失礼しました。確かに委員会活動の内容を説明しない事には、何とも返答しづらい事でしたわ」
いや止めて。説明よりも撤回して。
陛下はお心が広いから、こんな事では起こらないと思うけど、すごく失礼な事ではあるのだから!
「当委員会の名称は『グランバニア王国宰相兼国務大臣閣下の悪口を言っちゃおう委員会』と申しまして、その活動内容は「いや説明不要だね。うん、完全に理解した。なるよ、そのエグに」
え、活動内容ってそっち!? ……ってか陛下も簡単に了承しちゃうの!?
「ふざけんなよ。卒業式の事を話し合ってたんじゃねーのかよ!」
あれ……クズ宰相が居た。如何やら私達の後ろから付いてきた様だ。
何で居るのよ……もう用事は済んでるのだろうから仕事に戻りなさいよ!
「わぁ、面白そう! 私も委員になりたぁい! 如何したらなれるんですか?」
「あら、上級メイドのジョディーさんも当委員会に入りますか? この場で行える入会テストがありますが、今すぐお受けになりますか?」
私達そんなテスト受けた事ないん
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