第二章
[8]前話
「やっぱり」
「どう見てもそうだよな」
「ああ、最初は無料でな」
「話を聞かせて引き込んでな」
「そこからな」
「もの買わせてな」
売る為のそれをというのだ。
「それで講習料だってな」
「取ってな」
「詐欺だよ、上手い話にはな」
「裏があるな」
「そうだよ、もうこれどう見てもな」
森はさらに言った。
「詐欺だよ」
「だよな、俺金曜の夜はカラオケに行くしな」
これが彼の趣味だ、それで金曜の夜はいつも行っているのだ。友人達と行く時もあれば一人で行く時もある。
「それじゃあな」
「詐欺に引っ掛かるよりカラオケの方がいいな」
「そうだよな」
二人でこんな話をした、そうして広告のチラシはゴミ箱に捨ててそのうえで仕事を再開したのだった。
そして後日外崎は森に話した。
「前に広告見せたセミナーだけれどな」
「詐欺だったか?」
「ああ、それで捕まったらしいな」
こう森に話した。
「どうもな」
「そうなんだな、やっぱりな」
「ああ、ああしたセミナーとかはな」
「詐欺が多いな」
「本当に上手い話にはな」
これはというのだ。
「裏があるな」
「そうだよな、これからもな」
「こうした話には引っ掛からないことだな」
「最初からな」
「全くだよ、じゃあ今日は金曜だしな」
外崎は森にあらためて話って話した。
「定時までに終わらせて」
「カラオケ行くか」
「そうするな」
「じゃあ俺もな」
「ああ、ジムか」
「そこに行くな」
外崎に笑顔で話した。
「そうするな」
「お互いに楽しもうな」
「変なセミナー聞くよりもな」
「そうした趣味満喫した方がいいな」
「本当にそうだな」
二人でこうした話もしてだった。
仕事が終わるとそれぞれの楽しみの場に赴いた、そうして楽しんで心を満足させたのであった。
胡散臭いセミナー 完
2022・10・20
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