暁 〜小説投稿サイト〜
それは口裂け女
第二章

[8]前話
「口裂け女じゃない」
「あの妖怪?文字通り口が裂けた」
「そう、マスクしてるね」
「そういえばあの妖怪そう聞いてくるわね」
 佳緒里も言われて頷いた。
「そうよね」
「ええ、だからね」 
 それでというのだ。
「その口裂け女になるから」
「それでなのね」
「そう言うことはね」
 そして聞くことはというのだ。
「あまりよ」
「しないことね」
「いけてる?とか決まってる?とかならいいけれど」
 そう聞くならというのだ。
「けれどね」
「それでもなのね」
「そう、私奇麗?はね」
「言ったら駄目なのね」
「特に今マスクしてるし」
「ああ、まんまね」
 口裂け女だとだ、佳緒里も頷いた。
「それじゃあね」
「そう、他の言葉にしなさい」
「じゃあ決まってる?でいい?」
「私奇麗?じゃなかったらいいでしょ」
「じゃあそう言うわね」
 佳緒里は彩花に応えた、それでクラスメイト達にあらためて話した。
「私決まってる?」
「うん、決まってるわよ」
「普段以上にね」
「それじゃあ合コンでもいけるわ」
「彼氏さんもゲット出来るかもよ」
「じゃあこれでいくわね」 
 佳緒里は笑顔で応えた、そうしてだった。
 授業が終わると合コンに出た、そうして決まってると聞くと好評であった。彼氏は出来なかったbがそれでもだった。
 次の日学校で彩花に笑って話した。
「決まってる?って好評だったから」
「これからもなのね」
「これで行くわ、口裂け女じゃなくてね」
「普通によね」
「決まってる?でいくわ」
 奇麗?ではなくというのだ、彼氏は出来なかったが次の機会にと前向きに考えていた。そして次の合コンでもだった。
 そう聞くと今回も好評で今回は彼氏も出来た、それであらためて決まってる?がいいと認識したのだった。


それは口裂け女   完


                   2022・10・19
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ