第一章
[2]次話
お弁当屋さんは素敵
山科翠は大学に通う傍ら大学の近くの弁当屋でアルバイトをしている、そんな彼女に対してだった。
同じ学年で同じ学部の堀越牧子大きな黒目がちの澄んだ目で色白でやや面長の黒髪にロングヘアで小柄な彼女が聞いてきた。
「翠ちゃんって毎日お弁当屋さんに行ってるわね」
「ええ、アルバイトは週五日でね」
翠は牧子にキャンバスの中で答えた、背は牧子と同じ位で黒髪をショートにしている、ややふっくらとした外見で目は大きく整ったものだ、童顔で口元が可愛らしく全体的にハムスターの様な感じである。二人共今はロングスカートにブラウスという格好だが牧子は赤が基調で翠は黄色が基調である。
「ない日もね」
「行ってるの」
「そうしてるの」
「何でなの?」
「だってお弁当買えるからよ」
翠はにこりと笑って答えた。
「それでよ」
「だからなの」
「売れ残ったお弁当をね」
それをというのだ。
「お昼と夕方の分でね」
「一日二食ね」
「それもうちのお店のお弁当結構栄養バランスもいいから」
「いつも食べてもなの」
「いいから」
それでというのだ。
「毎日でもね」
「食べてるのね」
「そうしてるの」
「そうなのね、何かね」
牧子は翠の言葉を聞いて考える顔で言葉を返した、キャンバスの中を並んで歩きつつ話をしている。
「毎日行ってると思ったら」
「そうした理由よ」
「そうなのね、私のアルバイトって塾の先生でしょ」
牧子は自分のアルバイトのことを話した。
「バイト代いいからね」
「あんたはそっちでよね」
「満足してるけれど」
「うちのお店安いわよ」
バイト代はとだ、翠は明るく笑って話した。
「あんたのとこと比べたらね」
「そうなのね」
「けれどね」
「お弁当が貰える」
「売れ残ったね」
そうしたというのだ。
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