239 女帝の要塞へ
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平和主義の世界の本部の管制室。かよ子の母は娘がある区域に到達した事を確認した。
「山田かよ子君達はヴィクトリア女帝が統治する区域に入ったか」
「ええ、そうみたいね」
「でも、かなり激しい戦いになりそうね」
奈美子も懸念する。
「確かに苦戦は免れないだろう。だが、他の領土攻撃班も次々と別方向からその区域に集まってくれているから援護も多い。私も祈るよ」
「ええ」
先代の杖、護符、杯の所有者はただ杖の奪還が上手く行く事を祈る。
フローレンスは捕虜とした西川純と佐々木規夫を連れて本部へと戻る。途中で通信機より連絡が入った。
「はい、こちらフローレンスです」
『こちらイマヌエルだ。山田かよ子君達は杖を持っていると思われるヴィクトリア女帝が占領する区域に入った。他の協力者となる領土攻撃班や多くの仲間もそちらに集まっているよ』
「そうですか。上手く行きます事を祈ります」
『ああ』
(山田かよ子ちゃん達にも応援の為に連絡を入れますか・・・。本来は私も行きたいのですがこの者達を放ったらかしにします訳にもいきませんので・・・)
フローレンスは別の人物達に連絡する。
山口、川村、ヤス太郎、すみ子達組織「義元」はエレーヌやジャンヌの軍と共にある区域に到達していた。
「ここが例の『女王』が統治する区域だ」
「女王・・・」
「ヴィクトリア女帝の事ですよ。ですからかなりの強敵です」
「よし、あの山田かよ子って奴の杖がここにある訳だな」
「すごい、とても苦しくなるくらいの恐ろしさ、ね・・・」
すみ子は見聞の能力によってかなりの胸騒ぎを感じていた。
「よし、行くぞ」
その時、皆の通信機が鳴る。
一人の少女がチーターに乗りながらこの世界の男性二名と共にある地域へと辿り着いていた。
「ここね」
「ああ、そのようだ」
「そこにこの世界の最強の杖があるってわけね」
そして通信機が鳴る。
かよ子達は羽根を飛ばしてヴィクトリア女帝の館の方角へと進む。その時、通信機が鳴った。
「え?」
かよ子は通信機を取り出そうとして落としてしまった。羽根の上に落ちたので問題なかったがまたおっちょこちょいをやってしまったなと思った。
『こちらフローレンスです。この世界の最上位の杖を奪還します皆様、杖の所有者はヴィクトリア女帝の館に突入されました。かなりの激戦になりますと思われますので他の領土攻撃班の皆様、援護および共闘をよろしくお願い致します。私もそちらに向かいたかったのですが、言い訳がましいですが他の用事もありまして向かいます事はできません。しかし、皆さんのご活躍できっと取り返せますと信じております。それでは頑張ってくださいね。失礼致します』
「フローレンスさん・・・」
かよ子はフローレンスの励ましの
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