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おっちょこちょいのかよちゃん
238 鎖鉄球の威力
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して壁を出て大水を出し、波で鉄の壁を薙ぎ払う。しかし、スターリンの姿は何処にも見えなかった。
「逃したか・・・」
「そんなあ・・・」
「逃げても追ってる時間はない。先に進むぞ」
「は、はあい・・・」
 三人は羽根に再び乗って進む。

 スターリンは何とか命からがら逃げ出した。
「全く、何だあの男?鎖鉄球などいつ使い始めたんだ?」
 スターリンは息を切らしていた。
「兎に角レーニン様に連絡だ!」
 スターリンはトランシーバーを取り出す。
「こちらスターリン!」
『こちらレーニンだ。どうかしたのか?』
「今剣を奪って行った連中と遭遇した!一人は能力だけで道具を持っていないと聞いたが違った。鎖鉄球を使っていやがる!」
『鎖鉄球だと?』
「ああ、それで命からがら逃げるのがやっとだった!」
『そうか、一旦休むが良い』
「ああ、それで作戦を立て直させてもらう」
 通信を終了させた。スターリンは戻る。
「あなた!」
「ああ、わが愛しきエカチェリーナよ。今戻ったぞ」
 エカチェリーナが迎えに来ていた。
「良かったわ。もう会えないかと思うと心配で慌てて援護に行こうと思っていたの」
「そうか、ありがとう。だが、私と戦った男は非常に厄介な奴になっていた」
「何ですって!?私、その者が憎いわ。殺してしまいたいほど・・・」
「ああ、今度は一緒に行こう。その小僧を殺しにな。兎に角今は休ませてくれ」
「ええ、疲れていらしてますからね」
 スターリンとエカチェリーナはお互いキスしながら自身の住処へと戻った。

 赤軍の和光晴生、岡本公三、片岡利明、大道寺あや子はある館に到着していた。
「ヴィクトリア女王様。只今和光晴生、岡本公三、片岡利明、大道寺あや子、護衛の為に到着致しました」
「宜しい。杖の所有者達よりも先に来てくれて嬉しい限りだ。そろそろ昼食時に入るだろう。我が息子が足止めをしているが突破には時間がかかるし、もしかしたら全滅させているかもしれない。少しの間だが寛ぐが良い」
「はっ、ありがたきお言葉」
 四人はテーブルのある部屋に入り、食事のもてなしを受ける。
「はて、俺の能力を複製して使った佐々木が捕まったそうだな。それも一緒に行動してたジャコバン派の独裁者もやられたとか」
「ああ、それに西川もやられちまったのか」
「つまり敵の本部にまた行って助けに行かなきゃいけないのかしらね」
「チッ、面倒くさいこと位になっちまったな」
「佐々木は東アジア反日武装戦線(おれたち)の仲間だ。どうしても奪い返したい」
「だが、奴らは交渉として交換を突き付けるはずだ。強行で入って突破するしかないはずだ」
「そうだな。まあ、今はここに攻め込む連中を返り討ちにしてそれはこれから考えよう」

 かよ子達は羽根で上空を進む。
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