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オズのボームさん
第三幕その五

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「思っていたわ」
「実際によね」
「そうだったわ」
「オズの国で強い思いがどれだけ強い力か」 
 ベッツイも言います。
「ドロシーのことでもよくわかるわね」
「実は私もまた来たいと思っていたんだ」 
 魔法使いも笑って言ってきました、お料理と一緒に出ている甘くて美味しい杏酒も一緒に楽しんでいます。
「実はね」
「それでだったのね」
「そこでドロシー嬢と再会してね」
「また来ることが出来て」
「嬉しかったよ」
「そう、僕も来られたんだ」
 ボームさんもです。
「オズの国では思いが強いと大きな力になって」
「それでよね」
「僕も来られてね」
「今私達と一緒にいるのね」
「そうだよ、だから思いは強く」
 その様にというのです。
「持とうね」
「そうね、これからも」
「そうしていこう」
「その通りね、それでだけれど」
 オズマはお茶を飲みつつここで言いました。
「今デザートはないわね」
「そういえばそうだね」
「そうですね」
 キャプテンとモジャボロの弟さんが気付きました。
「沢山ご馳走は出ていますが」
「デザートはないね」
「デザートは桃や梨、葡萄にライチをね」
 そうしたものをというのです。
「出すから」
「それで、ですね」
「そう、だからね」
 モジャボロの弟さんに答えます。
「今出ているものを食べ終わったら」
「出て来ますね」
「そうよ。だから楽しみにしておいてね」
「わかりました」
「ライチは外せないですね」 
 神宝は笑顔で言いました。
「やっぱり」
「中国ではよね」
「はい、中華料理のデザートでフルーツが出るなら」
 それならというのです。
「もうです」
「ライチはね」
「本当に外せないです」
 こうオズマに答えました。
「やっぱり」
「あの果物は私も大好きよ」 
 ビリーナもお話に参加してきました。
「素敵な味ね」
「大好きなんだ」
「ええ、そうよ」 
 神宝に自分の為に出してくれた向日葵の種を食べつつ答えます。
「私はあの果物が大好きでね」
「これから食べるけれど」
「楽しみよ」
「そうなんだね」
「凄くね」
 こう言うのでした。
「これから食べるから」
「僕も食べるよ」
「それも楽しんでよね」
「勿論ね」
「そうよね」
「じゃあ食べよう」 
 笑顔でこうも言った神宝でした。
「皆でね」
「是非そうしましょう」
 こうしたこともお話してでした。
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