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オズのボームさん
第三幕その四

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「今回の腹ペコタイガー君みたいなこともね」
「あるね」
「そうだね」
「それもまたオズの国ということで」
「オズの国は思いの強さも影響する」 
 しみじみとです、ジャックは言いました。
「このことは大事だね」
「そうした国だということだよ」
「そうだよね」
「思いが強くて続けていけば何かが出来る」 
 こう言ったのはムシノスケ教授でした、今は麺を食べています。とろりとしたスープの感じもいいものです。
「それは全てのことに言えるね」
「そうだね、今回のお仕事だってそうだね」 
 モジャボロは餃子を食べながら教授の言葉に頷きました。
「やっぱり」
「そう、やろうと思ってね」
「それでやっていけばね」
「必ず見事な結果が出るよ」
「そうだね」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「やっていこう」
「このままね」
「是非共ね」
「やっていけば」 
 本当にそうしていけばというのです。
「素晴らしい整頓をして奇麗にしようとね」
「強く思っていけばだね」
「必ず出来るよ」
「必ずだね」
「そう、必ずね」
「そのーー通りーーですーーね」 
 チクタクは教授の言葉ににこりとして頷きました。
「思わないーーとーーです」
「何も出来ないね」
「はじまるーーことーーもーーです」
 このことすらというのです。
「ありまーーせん」
「そうだよ」
「そう思うと思いは大事だね」
 ハンクは自分の為に用意してもらった新鮮な馬草を食べつつ言いました。
「それも強いといいね」
「ええ、若しオズの国に行きたいとね」
 トロットはハンクに応えて言いました。
「強く思ったらね」
「行けるね」
「そうよ、ボームさんもでしょ」
「そうだね、確かに」
「ドロシーは定住するまで四回も来てるけれどね」 
 オズの国にです。
「このこともよ」
「またオズの国に来たいってだね」
「思ったからね」 
 それ故にというのです。
「来られたのよ」
「そうね、最初に来た時から凄く好きになったから」
 ドロシーも答えます。
「だからね」
「それでよね」
「ええ、カンサスに帰りたかったけれどね」
「それは叔父さんと叔母さんがおられたからね」
「だって大切な家族だから」
 ヘンリー叔父さんとエマ叔母さんはです。
「だからね」
「それでよね」
「家族とまた一緒に暮らしたくて」
「カンサスに帰りたかったのね」
「けれど今はね」
「叔父さんと叔母さんもオズの国におられるから」
「ずっと暮らしていたいわ」
 オズの国にとです、ドロシーはにこりと笑って答えました。
「そう思っているわ」
「そうよね」
「それでいつもまた行きたいとはね」
 カンサスに戻っている間もです。
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