暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
金と銀
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織斑先生のことを教官って言いましたね。

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

『…………』

 自己紹介……終わり?
 一夏さんより短かったような気が……

「あ、あの、以上……ですか?」

「以上だ」

 本当に終わりみたいですね。まあ軍関係者だとすればあれ以上の自己紹介はいらないのでしょうけど。
 山田先生はいつも通り涙目になっています。

「! 貴様が……」

 何かに気づいたようにボーデヴィッヒさんが一夏さんに近づくと……

バシン!

 何故かいきなり一夏さんの右頬を平手打ちしました。

「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」

「何しやがる!」

「ふん」

 周囲の状況を全く置き去りにしたままボーデヴィッヒさんは空いてる席へとさっさと移動して座ってしまった。
 山田先生は相変わらずあわあわしているし……

 ドゴン

「ぐお!」

 その瞬間にボーデヴィッヒさんの頭部に出席簿の背表紙が振り下ろされ、ボーデヴィッヒさんが声を上げます。

「いきなり何をやっているかこの馬鹿が」

「し、しかし教官……!」

「織斑先生、だ。これ以上貴様一人に時間を使ってる暇はない。HRはこれで終わる。各人はすぐに着替えて第2グラウンドに集合。今日は2組と合同でIS基礎実習を行う。解散!」

 織斑先生の一喝と共にクラス中が慌ただしく動き出しました。

 第二の男性IS操縦者に軍人クラスメートって……もう波乱の予感しかしません。

 どうやら残念ながら私はもう平穏を享受することは出来ないようです。
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