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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
金と銀
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央の砂漠地帯でテストを行うことが多くあります。日によっては砂嵐が吹き荒れ、高速戦闘で肌の露出が多いと皮が剥けてしまうのが理由です。

「ねえねえカルラさん! このジャクソン社のISスーツってなんとか安くならない!?」

「えっと……物によりますけど……」

「私この高機動補助型がいいなあ!」

 当初はISの性能は不明な部分が多かったため不測の事態が起きてもいいようにとスーツも考えられたものですが、調査が進むと共に先に言ったようなことは防護フィールドによりありえないということが判明。しかしその方向で開発を進めていたジャクソン社は未だに布面積が多いため、他国に対してほとんど人気はありません。
 なのですけど……

「あー、これいいね! ねえ、私も安くならないかな?」

「うんうん」

 このクラスではジャクソン社は大人気みたいです。恐らく一夏さんがいるからでしょうね。やはりあの水着のような格好は恥ずかしいんでしょう。
 しかし会社の一社員の娘というだけでは流石に値段交渉までは請け負えません。

「聞くだけ聞いてみてもいいですが望み薄ですよ?」

「そうなの?」

「はい。社員の娘という位置づけではそこまでのサービスは……」

 皆さん「そっかー」や「うーん」など声を上げていますがカタログは離していません。やはり気になるようです。質問に答えているうちに山田先生が、その少し後に鉄壁要さ……失礼、織斑先生が入ってきました。

「諸君、おはよう」

『お、おはようございます!』

 朝の雑談タイムがその一言で終了し朝のSHRが始まります。最早軍隊ですね。

「今日から本格的な実戦訓練を開始する。専用機持ち以外も訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように」

 忘れた人は学校指定のものを。それも忘れた人は何と下着でやれとのこと……
 今度からISスーツは授業が無くても着ていましょう、はい。

「では山田先生、ホームルームを」

「は、はいっ」

 織斑先生の連絡事項が終わるといつも通り山田先生へバトンタッチする。

「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します! しかも2名です!」

「え……」

『えええええええっ!?』

 水面に石を投げ込んだように一気に教室中に叫び声が広がります。この噂好きの人たちの包囲網を抜けてどうやって入ったのでしょう? 鈴さんの時も噂だけで出身国さえばれていたというのに……

 かく言う私も開いた口が塞がりません。
 こんな変な時期に二人同時? 波乱の予感しかしませんね。
 IS学園の倍率は通常の受験で約1万倍以上と言われる世界でも屈指の超難関学校です。一夏さんのような特別な人物や国がバックについている代表
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