第二幕その十
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「何かと考えてくれていて」
「とても素敵だよ」
「じゃあ僕達もね」
「四本足の踊りでやっていくよ」
「そうしてね、それとね」
つぎはぎ娘はさらに言いました。
「高い場所に行く時は行ってね」
「その時は梯子を使うよ」
ボームさんは空いている本棚を隅から隅まで奇麗に拭きながら答えました、雑巾で乾拭きをしています。
「脚立とかね」
「いや、あたしはそういうのはなくてもね」
「出来るからなんだ」
「それで言うのよ」
こう言うのでした。
「今もね」
「そういうことだね」
「だからね」
それでというのです。
「そうした時は言ってね」
「君はそうするからだね」
「そうよ、跳びはねてやっていくわね」
「では頼むね」
「是非ね」
「そうだね、お薬も用意しようか」
魔法使いは本の状況をチェックしつつ言いました、傷んでいる本はそれを戻す魔法の塗り薬でなおすのです。
「空を飛ぶね」
「ああ、飲んだらですね」
「うん、空を飛べる様になるお薬を開発したから」
モジャボロの弟さんに答えます。
「だからね」
「それをですね」
「出してね」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「整頓やお掃除をしていくんですね」
「そうしようか」
「それもいいですね」
「梯子や脚立を使うよりもね」
「高い場所で楽にお仕事が出来ますね」
「だからね」
それでというのです。
「いいと思ってね」
「それで、ですね」
「やっていこうか」
「それでは」
「また凄いものを開発しているね」
「そうよね」
トトもエリカも魔法使いの言うそのお薬に驚いています。
「魔法で作ったものだと思うけれど」
「飲むとお空を飛べるなんて」
「そんな凄いもの作ったのね」
「流石魔法使いさんだよ」
「魔法の道具だけじゃないからね」
魔法使いは二匹ににこりと笑って答えました。
「私が生み出す魔法のものは」
「お薬もだね」
「そちらもなのね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「お薬もだよ」
「ちゃんとだね」
「作ったのね」
「そうなんだ、それじゃあ出そうか」
「今出せるんだ」
「そうなの」
「実はこの前スーツのポケットにも魔法を使ったんだ」
そうもしたというのです。
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