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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth28神世は楽園・人世は地獄・その境界にて乙女は踊る〜Duell des SchicksalS〜
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す。
「(まさかこの程度で死ぬなど、ありませんよね・・・?)・・・オリヴィエ王女殿下ッ!」
「砲煙弾雨!」
爆煙より飛び出してきたオリヴィエを見、テウタは狂ったかのような満面の笑みを見せた。床へと落下しているオリヴィエは、両手に魔力弾を創り出しては投げ続ける。先ほどにも使用した、魔力弾の連射だ。しかも威力は格段に上がって、数も増えている。
着地した後もオリヴィエは魔力弾を投げ続け、テウタは回避や天神の剣で殴っては蹴って、軌道を後方へと逸らしていく。その最中にもオリヴィエはテウタへと駆け寄って行く。
「弾幕で私の動きを制限するつもりでしょうが、所詮は無駄なこ――」
テウタの意識はすべて接近してくるオリヴィエに向けられた。だからか彼女は気づいていなかった。彼女が自身の背後へと軌道修正した魔力弾のその後を。床に着弾した魔力弾以外はテウタの背後で停止し、宙に待機浮遊していた。砲煙弾雨の魔力弾は誘導操作が出来る。オリヴィエは生き残った魔力弾を操作し、待機させていた全弾を一斉反転。
「――きゃぁああああッ!?」
先ほどのテウタと同じ手段を使った。挟撃という攻撃法を。オリヴィエが投げる魔力弾と反転して来た弾幕が、テウタを前後から襲った。テウタの体だけでなく床にも着弾して炸裂する魔力弾雨の中を突っ切るオリヴィエは「今度こそ・・・!」と、頭を振って意識を繋ぎ止めようとしているテウタの腹部へと、
「破邪――」
捻じ込むようにフックを一撃打ち込んだ。その威力が凄まじ過ぎたのかテウタの騎士甲冑の腹部と背部が衝撃で弾け飛んだ。テウタは「おごぉ・・っ!?」口から涎や血を吐いた。初撃で体をくの字に折って宙に浮いた彼女の片頬に、
「顕正ッッ!!」
オリヴィエは一切の手加減なしで右
正拳突き
(
ストレート
)
を打ち込んだ。破邪顕正。打撃力強化・付与効果破壊の魔力が付加された打撃による必倒の魔導。“夜天の書”の管制プログラム・シュリエルリートのシュヴァルツェ・ヴィルクングと同じ効果を持つ魔導だが、その威力には圧倒的な差がある。
初撃でテウタの防御――騎士甲冑や不可視の魔力障壁を粉砕し、さらに体内の筋肉や臓器を打撃の衝撃で壊す。トドメの2撃目で確実に意識を刈り取る。オリヴィエのその攻撃によってテウタは派手に錐もみしながら宙を滑空、100mと言う距離を飛んだあと床に落下、何度もバウンドしながら最後には壁に突っ込んだ。
「どうですか? これでもまだ立つというのであれば、さらに強力な一撃を加えます」
テウタの激突によって崩れた壁の一部が巻き起こした粉塵を見詰めつつ、オリヴィエは告げた。返事どころか動きすらない。オリヴィエは警戒しながら徐々に晴れていく粉塵へと歩み寄って行く。そして粉塵が晴れ、オリヴィエは・・・・しっかりと現状
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