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綾小路くんがハーレムを構築する話
あたしたちが『ママ』で清隆が『パパ』で。
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子があたしの名前なんて分かる筈ないでしょ…。あたしたちは今日初めて出会ったのだから。


これがさっき坂柳さんが耳打ちしていたことなの?はぁー……そんなの無理に決まってじゃん。


あたしは軽くそう考えながらこの子に耳を寄せた。すると……


ゆい「ママのおなまえはー……かるいざわけい!あ!いまはあやのこうじけいだ!」

軽井沢「……え゛!?」

ゆい「あとね、ママのおたんじょうびは3がつ8かのうおざ!」

軽井沢「はぁーーー!?」

ゆい「これでしんじてくれたーママ?」

軽井沢「ちょ、ちょちょちょっと待って!一旦、頭の中整理させて!!!」

ゆい「いーよー!」


あたしは一旦、落ち着こうと頭を抱えてしゃがみこんだ。あたしの思いとは裏腹にこの子……ゆいはあたしの名前を言い当てた。


な、名前だけならまだしも……いや、でも今日あたしは誰からも苗字や名前で呼ばれてない。清隆があたしの事を教えた線も薄そう…。


しかも、誕生日まで完璧に当ててくるなんて……えっ!?待って……じゃあ、まさか……ほ、ほほ、本当に……あたしの未来のこ、ここ、こども//////?


軽井沢「そもそも清隆があたしの誕生日わざわざ教える訳ないし……てことは……清隆とあたしは……ゴニョゴニョ//////」

ゆい「ママー?」

軽井沢「……だ、だだだ、だいじょーぶぶぶ…//////!」

ゆい「じゃあ、みんなのとこにもどろ!」


本当は全然、全く大丈夫じゃなかったんだけど(狼狽えすぎて語尾がマシンガンみたくなってる)ゆいは構わずあたしの手を引いて歩いた。


頭の中はぐちゃぐちゃな状態なので、皆のとこ戻るまで絶対に冷静でいられないかも……//////


そうあたしが考えていると、皆とさっき集まっていたスクリーンの場所に着いた。あたしが最後だった。


そして、一之瀬さんたちの様子はと言うと……


一之瀬「にゃはは……まさか私の名前と誕生日当てちゃうなんて…//////」

櫛田「……私なんか好きな食べ物もだよ//////」

松下「私なんて好きな服のブランド当てられたんだけど…」

佐藤「どうして私の名前をピンポイントで当てれちゃうのぉ…」

長谷部「あはは……驚きだよね…」

佐倉「私も名前当てられちゃった(名前は名前でもグラビアアイドルの雫の方だったんだけど……うぅ//////)」

伊吹「あたしは名前の他に……習ってた格闘技当てられた…」

神室「なんでココア好きなの知ってんのよ…」

堀北「どうして兄さんの名前を…」

朝比奈「お姉さんは、ちょっと驚き過ぎて腰抜けたよ。」

星之宮「私は好きなお酒の銘柄当てられちゃった〜♪
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