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綾小路くんがハーレムを構築する話
清隆くんのお宅訪問 神室編
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置いて。

神室「……はぁ?ちょっ……待ちなさいよ!」


アイツ、一体何なのよ……//////


私なんかに気を遣わないでさっさと一人で帰ればいいのに……わざわざ私に傘なんか渡して……何が大丈夫よ……馬鹿じゃないの?


あーーーもう!面倒くさいわね//////!


私はしょうがなく、アイツの置いていった折り畳み傘を持って後を追った。




寮のロビー。




神室「はぁはぁ……あんた足速すぎ。」


私は綾小路の後を追って、先程ようやく綾小路に追いついた。私たちが寮に着いた後、雨が本降りになって来た。


助かった……雨が弱い内に帰って来れて。


それにしても疲れた……。こんなに長距離走ったの久しぶり……。


綾小路「……よく追いついたな?結構スピード出して走ったんだがな。」

こいつは……何でそんなに平気そうなのよ!

ここまで、結構距離あるってのに……ていうか……

神室「……嘘ばっかり。あんた途中から私が追いつける速さで走っていたでしょ?」

綾小路「……さぁな。お前の身体能力が凄いだけじゃないか?」

綾小路は適当な返事で答えた。

色々言ってやろうと思ったけど、それよりまずは……傘を返すのが先ね。

神室「はぁ……これ返す。」

綾小路「あぁ。」

私が余り濡れてない様子を確認してから、傘を受け取った。

神室「その……一応礼を言うわ。ありがと//////」

綾小路「……お役に立てたようで何よりだ。」

綾小路はそれだけ言って、エレベーターに乗った。

それに続いてエレベーターに乗る。そして、私は自分の部屋の階を押した。


神室「……。」

綾小路「……。」


エレベーター内に流れる沈黙。


別に気まずい空気じゃないのが不思議だと思った。


まぁ、私たちはそんなに話す方じゃないけどさ……。


ふと、綾小路の方を見た。私たちが帰る時はそんなに雨は強くなかったけど……綾小路は私に傘を貸して寮まで走っていたから……傍目からでも結構濡れているのが分かった。



チン………。



綾小路の部屋の階に着いた。


綾小路は当然だが、エレベーターを降りようとした。


そして、私は……自分でも意外な行動を取った。


神室「……待って。」

綾小路「……どうした?」

私は綾小路の袖を掴んで、引き止めていた。

神室「……私の部屋に来て。温かいココア出すから。」

綾小路「……どういうことだ?」

神室「……そのままじゃ風邪引くでしょ?タオルとか貸すから。」

綾小路「……いや、もう部屋が目の前なんだが?」

神室
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