第一章
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はらだし
水前寺香里奈はおっとりとした優しい童顔の顔立ちに細く長い奇麗なカーブを描いた眉を持っている。茶色の長い髪の毛を案で左肩に垂らしている。
一六〇位の背であり胸もお尻も優に九十以上あるがウエストは六〇だ。恐ろしい位に目立つスタイルを黒のミニのタイトスカートとストッキングに白いブラウスで覆っている。
その彼女がだ、今大阪の梅田駅の中を歩きつつ同じ大学に通っている有村綾子黒く長い髪の毛に一六七の長身とモデル並のスタイルに黒のズボンとヒール、白のブラウスを身に着けきりっとした目と一文字の薄い唇と色白の顎の先が尖った顔立ちの彼女にこう言っていた。
「今日は特にね」
「遅くなったわね」
「いや、教育実習も大変ね」
香里奈は一緒に母校の八条学園高等部でそれを受けていた綾子に話した、二人は八条大学教育学部所属である。
「本当に」
「それはもうわかってるでしょ」
綾子は疲れ切った顔で言う香里奈に返した。
「あんたも」
「ええ、もう聞いてたから」
既にとだ、香里奈は答えた。
「わかってたけれど」
「今日はもう十一時回ってて」
「流石にね」
それこそと言うのだった。
「疲れたわ」
「まあ今日は仕方ないわ」
綾子はそんな香里奈に告げた。
「だってもうすぐね」
「実習も終わりね」
「だからね」
そうなるからだというのだ。
「もうそろそろ仕上げだから」
「先生ともお話して」
「レポートも詰めていってね」
そうしていってというのだ。
「終わらせる段階だから」
「今日は遅くなったのね」
「そうよ、けれど明日も実習あるから」
だからだとだ、綾子は香里奈に顔を向けて話した。
「もうお家に帰って」
「寝ることね」
「シャワー浴びてね」
「ご飯はもう食べたし」
「そうしましょう、そんなこと言うとね」
疲れた、とだ。綾子は香里奈にこうも話した。
「私だってかなりよ」
「綾子ちゃんもなのね」
「疲れたわ、もう休み前には」
どうするかとだ、香里奈に話した。
「飲みたいわ」
「ビール？」
「それをね」
大好きなそれをというのだ、実は綾子は酒好きでビール党であるのだ。
「もうね」
「ごくごくと」
「ええ、そうしたいわ」
「じゃあ実習終ったら飲む？」
香里奈は飲みたいと言う綾子にこう提案した。
「そうする？」
「二人で？」
「そう、ビール山程買ってね」
缶のそれをというのだ。
「それで二人でどちらかのお家にお邪魔して」
「飲むのね」
「そうしよう、どうかしら」
「いいわね、けれど今はね」
「うん、お家にね」
「帰ろう、あんたお家大淀の方よね」
「うん、そっちよ」
「私はこの近くだから」
「阪急百貨店を少し東に歩
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