1章「新しい旅先」
1話「マサラタウンの少年」
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大人気ないサトシのため、ムカつくが守らないといけないトオキのため、必死に踏ん張るケンジ。その彼の気持も露知らず、トオキは言葉を続けた。
「どうせなら、もっと大規模な大きい大会で優勝しなよ」
「クッ」
「まぁ、僕なら来年ポケモントレーナーになって旅に出て、初の大会で優勝とは流石に行かなくても、ベスト4入りの自信はあるね。それで、次の大会では優勝出来るさ」
「フン、どうせお前には出来ないよ」
「何を根拠に、少なくとも貴方より可能性はありますよ」
「見てろ!俺は、次のリーグ戦で優勝してやる。絶対に」
トオキに指を向け、勢いよく宣言したサトシ。
「じゃあ、出来なかったら、どうするの?」
それに対して、問うトオキ。
「絶対、なってみせる」
「なれなかった話だよ。何か賭けてよ」
「な、何か賭けろって・・・言われても」
突然、賭けを持ち込まれ、困るサトシ。何を賭ければいいのか全然考えれないサトシにトオキは、提案をした。
「では、こうしましょう」
「ん?」
「<僕は、マサラ、いやカントー地方で一番ポケモンバトルのセンスがない駄目トレーナーです>って書かれたタスキを一生につけて貰おうかな」
トオキは、サトシにドヤ顔をして内容を説明した。
「ウッ」
それに対して、萎縮してしまったサトシ。その顔を見てトオキは、続けて舐めた態度で言う。
「自信ないの?」
「や、やってやるよ!そんなもの。だが、お前も賭けろよ」
ムキになったサトシを誰も止めない、いや止めれないのだろう。このまま、早く収まってくれとケンジが願う。
「なら、もし本当に優勝したら、貴方に謝罪でも弟子にでも何でもやってあげますよ」
トオキは、どうせ叶わないと分かってるのだろうか、自信満々に自分自身にも厳しい賭けをした。
「よっしゃ!見てろ、今年のリーグ戦で優勝してやるぜ」
「逃げないでくださいね」
「誰が逃げるか!」
年の差2つの子供が喧嘩している光景を眺める、他の子供たちとケンジ、オーキド博士、そしてピカチュウ。
「本当に、サトシはこの1年成長しているのかしてないのか分からん奴だのぉ」
「ハハッ、本当ですね」
「ピカピカ」
その顔は、呆れているという他に無かった。
昼になり、子供たちは家に帰る時間となった。子供たちを見送ったケンジとサトシ。
最後に、トオキはサトシの方を見て小声で。
「逃げるなよ」
それに対してサトシはというと。
「誰が逃げるか。べー」
舌を出して子供みたいな反撃をした。
もう止めることも突っ込むことにも疲れたケンジは、ただそれを見ているだけだった。
子供たちを送り返した二人は、研究所内に戻りオーキド博士の元へ返った。
「さて、昼食食べますか」
ケンジは、そういって昼食を提案する。
「そうじゃな」
「サトシとピ
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