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銀河日記
新入生
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とタイトルの子守唄である事は想像に難くなかった。親しき者、自らの知る者の戦死という残されたものの感情という土壌に憎悪という植物の種を蒔き、芽を生やさせるには十分な環境も存在する。

もしかしたら、レンブラントは、そう言う人間を知っていたのではなかったか。若しくは、その様な人間と帝国で出会ったのではないかと、アルブレヒトは思った。

同盟での憎悪の発生を考えれば、その逆も十分にあり得るのだ。帝国の中で、その様な人間に出会っても別に不思議ではない。アルブレヒトも、もし、伯父のミュッケンベルガー、従兄弟のファーレンハイトが同盟軍との戦闘で戦死すれば、自分は高い確率で、いや間違いなく同盟を深く恨み、憎むだろう。そう自然と考えていた。

“薔薇の騎士”の同盟での立場同様、同盟からの亡命者が軍の中で生きていくのは辛いだろう。さらに彼らにとって辛いことがさらにもう一つある。自分達のかつての母国は、制度と人臣の腐敗により崩壊し、歴史の中へと砕け、消えていくということだ。それを、彼らは、そしてレンブラントはしっかりと受け止められるのだろうか。

曲りなりに、未来を知るアルブレヒトには、後輩であるレンブラントの未来がとても心配に思えた。

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