第一幕その十
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「本当に」
「私達も待っていて」
「私も待っていまして」
「それでよね」
「はい、実際に来られて」
そうなってというのです。
「どれだけ嬉しかったか」
「私達もだったわ」
「だってボームさんがいなかったら」
ドロシーも言います。
「誰が最初に私達のお話を外の世界に伝えてくれたか」
「わからなかったわね」
「そう、だからね」
オズマに応えて言います。
「ボームさんにはどれだけ感謝しても足りないわ」
「本当にそうよね」
「そのボームさんが来てくれて」
「本当に嬉しかったわ」
「ボームさんはオズの国の名士であり恩人よ」
「私達のことを皆に教えてくれたね」
「いや、わしのことが書かれるなんて」
キャプテン=ビルも言います。
「嘘みたいだよ」
「そうよね」
「私達もよ」
ベッツイとトロットはキャプテンの言葉に頷きました。
「まさか私達のことも書かれるなんて」
「一体何があったか」
「そして外の世界の皆に知ってもらえるなんて」
「嘘みたいよ」
「そうしてくれた恩人だよ」
キャプテンはまた言いました。
「ボームさんはね」
「オズの国の歴史はボームさんなくしてなしですね」
神宝はここまで聞いて言いました。
「そうですね」
「その通りよ」
ドロシーは蟹を手にしながらにこりと笑って答えました。
「オズの国の歴史編纂はね」
「ボームさんなくしてですね」
「語れないわ」
「そうですよね」
「今もオズの歴史を書き残してね」
そうしてというのです。
「編纂して残してくれてるのよ」
「僕達が知ることが出来る様に」
「ずっとね」
「そのことも凄いですよね」
「素晴らしいことよね」
「本当に」
ドロシーの言葉にお豆腐を食べながら頷きました。
「そう思います」
「全く以てね」
「そして皆もよ」
オズマがまた言ってきました。
「今回はね」
「そのボームさんのお手伝いですね」
「この王宮でね」
「そのことも楽しみです」
神宝は五人を代表してにこりと笑って答えました。
「本当に」
「それは何よりよ。ではね」
「明日からですね」
「皆でお仕事をしてね」
「楽しむんですね」
「そうしましょう」
「それじゃあ」
また頷いて応えました。
「そうさせてもらいます」
「勿論美味しいものもあるから」
「そちらも楽しみながらですね」
「やっていきましょう」
「その中でお寿司も食べようね」
ボームさんはこちらもと言いました。
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