第二章
[8]前話
夫は家でだ、妻に言った。
「いやあ、今度子供が生まれるけれど」
「それでもね」
「二匹一緒でな」
「本当によかったわね」
「これからもっと大変になるけどな」
子供が生まれると、というのだ。
「それでもな」
「猫が二匹いるとね」
「最高だ、こんな楽しいことはない」
「退屈しないわ」
「だからな」
「子供が生まれたら」
「今度は三人と二匹でな」
その家族構成でというのだ。
「仲良くな」
「やっていきましょう」
「ああ、そうだな」
こう話した、だが。
子供は男の双子でだ、最早。
「戦場だな」
「ええ、双子とはね」
「夢にも思わなかったな」
「そうね」
妻も今回はこう言った。
「流石にね」
「ああ、しかしな」
「子供だからね」
「それも俺達のな、だったら」
「大事にしないとな」
「ニャア」
「ウニャア」
しかもここでだった。
猫達が鳴いてご飯を催促してきた、それでだ。
二人でそちらも用意してだ、食べる彼等を見て言った。
「こっちの面倒もあるし」
「余計に大変ね」
「ああ、しかし見ていると和んでな」
「癒されるしね」
「退屈もしない」
「二匹がいて」
そうしてというのだ。
「二人もいてな」
「何が不満かっていうと」
「それを感じる暇もない位だな」
「大変だけれど楽しくて」
「退屈しなくてな」
「だからね」
「ああ、四人と二匹で過ごしていこうな」
こう話してだった。
一家は四人と二匹で楽しく過ごしていった、それは長く続き夫婦はいつも子供達と猫達のことを話した、彼等がいてくれて本当によかったと。
二匹同時に来たら 完
2022・9・26
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