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オズのボームさん
第一幕その五
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「私達と一緒に資料を整頓して」
「お掃除をしてですね」
「他のお仕事もしてね」
「楽しむんですね」
「そうしたらどうかしら」
 こう神宝達に言うのでした。
「どうかしら」
「そうですね、ここ暫く王宮にじっといなかったですし」
「エメラルドの都にも」
「それに王室の図書館にも長い間いたことないです」
「それで皆さんがそう言われるなら」
「私達もお手伝いさせて下さい」
「そう言ってくれて何よりよ。それではね」
 オズマはにこりと笑って応えました、そうしてです。
 アルコールの入っていないシャンパンを飲んでから笑顔で言いました。
「明日からはね」
「はい、僕達もですね」
「皆さんと一緒にですね」
「オズの国の歴史勝利の整頓ですね」
「そのお仕事をするんですね」
「お掃除も」
「そうしましょう、ジュリアもいるから」
 オズの国きってのメイドである彼女もというのです。
「お休みの時は遊んで美味しいものを食べて王宮の中を巡りながらね」
「そうしながらですね」
「今回はですね」
「そのお仕事をして」
「そのうえで、ですね」
「楽しむんですね」
「あちこち冒険をして色々な場所を巡ることもオズの国の楽しみ方で」
 そうしてというのです。
「それで、でしょ」
「はい、その場所をずっと楽しむ」
「それもオズの国の楽しみ方ですね」
「本当にそうですね」
「だからですね」
「今回はですね」
「そうして楽しみましょう」
 オズマは満面の笑顔で言いました、そしてです。
 鱈を食べてです、こう言いました。
「本当に美味しい鱈ね」
「そうよね、烏賊も蛸も美味しくて」
「鱈もよね」
「素敵な味よ」
「こんな鱈を食べられて幸せよ」
 オズマは食べながらさらに言いました。
「さっきの海老と帆立もよかったけれどね」
「そちらもよね」
「それと今から蟹もね」
 こちらもというのです。
「入るわよ」
「蟹も入れるの」
「そうなの、もう海の幸がね」
 まさにそれがというのです。
「一通り入っている様な」
「素敵なお鍋ね」
「今日の海鮮鍋はね」
「蟹もなのね、実は私オズの国に来てから」
 ドロシーはオズマににこりとしてお話しました。
「蟹もなのよ」
「好きになったのね」
「カンサスじゃ食べたことなかったわ」
 アメリカのこの州にいた時はというのです。
「見たこともなかったわ、けれどね」
「オズの国に来てからは」
「こうしてよ」
「食べる様になったわね」
「他の海の幸もね、それでお刺身やお寿司も食べる様になって」
 そうしてというのです。
「ブイヤベース、それに海鮮麺や海老餃子、蟹焼売もね」
「中華料理でもよね」
「食べる様になったわ」
「ドロシーもそうなったわね」

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