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地味系僕っ娘と思ったら
第二章

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「赤点回避出来ただろ、その時にお前いい奴だって思ってな」
「それでなの」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「性格に惚れたんだ」
「そうなの」
「だからな」 
 それでというのだ。
「お前と付き合いたい、いいか?」
「地味でも僕っ娘でもいいの」
「性格だろ、それに僕っ娘って何が悪いんだよ」
 保志は弥生に強い声で問うた。
「一体」
「それは」
「流石に俺とかじゃ引くけれどな」
 女の子がそうした一人称を使うと、というのだ。
「けれどな」
「それでもなの」
「ああ、僕っ娘なら別にな」
 保志としてはというのだ。
「俺はいい、性格はもっといいしな」
「地味じゃない?」
「肌奇麗で眼鏡から見える目奇麗だぞ」
 保志は率直に答えた。
「だったらな」
「いいんだ」
「ああ、付き合ってくれるか」
「性格を認めてくれたら」
 弥生は微笑んで応えた、そうしてだった。
 保志は弥生と交際することにした、それから暫く後で彼女と一緒にプールに行ったが。
「目が文字通りにね」
「保志君の目飛び出たの」
「そうなったの」
「リアルで」
「そうなったわ、私の水着姿見て」 
 そうしてというのだ。
「白ビキニだったけれど」
「ああ、ビキニは下着だから」
「そうしたデザインだからね」
「もうスタイルまんま出るから」
「誰でもね」
 クラスメイト達も頷いた、この時も体育の授業の前に更衣室で着替えている。
「弥生ちゃん水着だと流石にスタイル出るからね」
「うちの高校でもプールの授業あるけれどね」
「男女完全に別だからね」
「男子は知らないけれど」 
 弥生のスタイルをというのだ。
「保志君は知ったのね」
「それで目が飛び出た」
「そうなのね」
「そこから目の色が変わったわ」
 弥生はさらに言った。
「性格だけ見ないで」
「スタイルも見るようになった」
「じゃあ何時かね」
「かなりアタックしてくるわね」
「まあそうなっても付き合ってるからいいわね」
 弥生はぽつりとした口調で述べた。
「それじゃあこれからも」
「保志君と付き合っていくのね」
「性格を見て告白してきたから」
「地味どころか可愛いって言ってくれたし
「僕っ娘もいいって言ってくれたから」
「そうするわ」
 微笑んで言ってだった。
 弥生は着替え終えて授業に出た、その時の彼女はやはり着痩せしていた。だが彼女の予想通り保志ののアタックがはじまりそれに何時応えようかと思う日々になった。だがそれも悪くないと思っていた。


地味系僕っ娘と思ったら   完


                  2022・9・19
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