鉄拳編 ウルトラアキレス&アラシマファイト
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クピットの中から親指を立てていた。
――ウルトラ戦士達の強大な力に比べれば、人類の戦力など微々たるものかも知れない。だが、彼らは決して万能の神ではない。
彼らといえど、たった独りで戦い抜くことなど出来ないのだ。故にBURKの隊員達はその命を賭して、ウルトラ戦士達とその肩を並べているのである。
地球の平和は、地球人の手で掴み取ってこそ価値のあるものとなるのだから――。
◇
「回路が全部焼き切れてるゥ!? ちくしょうシャーロット博士め、設計ミスもいいところじゃあねぇかッ!」
「君の無茶な操縦が原因で回路がショートしたのだろうが! もう少し機体にも気を遣いたまえ!」
「スンマセンっしたッ!」
――その後。機体に掛かる負荷の軽減よりも、アキレスの援護を優先した荒島の強引な操縦により、BURKセブンガーの回路は戦闘に耐え切れずショートしてしまったらしい。
叶の叱咤に荒島は頭を下げるばかりだったが、もはや手遅れだったらしく、BURKセブンガーはこの一度の出撃で機能停止に陥っていた。急造機故の脆さが、回路の耐久性に現れてしまっていたのだろう。
かくしてBURKセブンガーの活躍は結局、この時限りになってしまうのだった。だが、今回の援護により体力の消耗を抑えられたおかげで、アキレスは次代のウルトラマンザインに地球防衛のバトンを繋ぐまで、辛うじて戦い抜くことが出来たのである。
例え1回限りでも。BURKセブンガーと荒島の尽力が、次のウルトラマンへと未来を繋いで見せたのだ。それが人類にとって必要不可欠な道のりであったことは、後の歴史が証明している――。
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