鉄拳編 ウルトラアキレス&アラシマファイト
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ドキングに向けていた。彼が操縦する鉄人は、のっしのっしと髑髏怪獣ににじり寄って行く。
一方、立ち上がったレッドキングも怒り心頭といった様子でBURKセブンガーに迫ろうとしていた。やがて両者は真っ向から取っ組み合い、力勝負を始める。
『……!? す、凄い……!』
その決着が付いたのは、僅か数秒後のことであった。アキレスをパワーで圧倒していたレッドキングが、あっさりと押し負けてしまったのである。
アキレス自身が戦う前からすでに消耗していた点を差し引いても、BURKセブンガーの馬力がずば抜けていることは明らかであった。少なくとも純粋なパワーにおいては、ウルトラマンカイナに匹敵していると言える。
『……どりゃああぁあッ! これがBURKの……人類の底力だぁあぁあッ!』
そして、腕力だけでレッドキングの巨体を持ち上げて見せたBURKセブンガーは。その勢いのまま、一気に投げ飛ばしてしまう。
吹っ飛ばされた髑髏怪獣はまたしても岩山に顔面から突っ込んでしまい、悲鳴を上げてのたうち回るのだった。それでもレッドキングは戦意を失うことなく、立ち上がろうとしている。
『嵐真、荒島! BURKセブンガーは1分間しか持たねぇんだ、さっさとケリを付けちまえッ!』
『2人とも、頼んだぞッ!』
そこへ上空から急降下を仕掛けて来た2機のBURKセイバーが、両翼下部からミサイルを発射していた。その弾頭が起き上がったレッドキングの顔面に命中し、かの髑髏怪獣を大きく怯ませている。
弘原海と琴乃による決死の急降下爆撃が、レッドキングの反撃を阻止したのだ。
『……荒島さんッ!』
『おうよッ!』
その隙に並び立ったアキレスとBURKセブンガーは同時に頷き合うと、一気に髑髏怪獣目掛けて突っ込んで行く。
『はぁあぁあぁあッ!』
『でぇりゃあぁあッ!』
やがて、両者がレッドキングとすれ違った瞬間。逆手に構えられたアキレスラッガーの刃が髑髏怪獣の首を斬り落とし、BURKセブンガーのボディブローがその胴体を貫通して行くのだった。
何としても仕留めるという絶対の信念を帯びた、同時攻撃。その全てを受けたレッドキングの骸は大きくよろめき、ついには轟音と共に倒れ伏してしまうのだった。
『う……ぐぉっ……!』
『荒島さんっ!?』
『へ、へへっ……ざまぁ見やがれ。俺達の……BURKセブンガーの勝利だぜッ……!』
『……えぇ、そうですね。俺達の……勝ちです』
そこでとうとう力尽きてしまったのか、全身から黒煙を噴き上げたBURKセブンガーの機体が大きくよろめき、アキレスにその身を預けていた。
そんな機体の中で不敵な笑みを浮かべる荒島の言葉に、アキレスこと嵐真は深く頷いている。上空を飛んでいる弘原海と琴乃も、コ
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