鉄拳編 ウルトラアキレス&アラシマファイト
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リーゼロッテを筆頭とするBURKプロトクルセイダー隊の活躍により、シルバーブルーメが撃破された日から、さらに約2ヶ月後。
地球の命運を背負ったBURKの隊員達とウルトラアキレスの戦いは、より激しさを増しつつあった。
「……今度の戦闘でも、嵐真の奴はかなりギリギリだったな。このままじゃ、いつかブッ倒れちまうぜ……あいつ」
「しかし……BURKセイバー以上の兵器となると、簡単に使用許可が降りないものばかりです。5機のBURKプロトクルセイダーも回収されてしまいましたし、一体どうすれば……」
連日のように続く怪獣や異星人との戦闘に、アキレスこと暁嵐真は消耗する一方であり――弘原海隊長と駒門琴乃隊員は、彼に休息を与えられずにいる現状に危機感を覚えていた。
だが、BURKセイバーやBURKプロトクルセイダーの攻撃力では、怪獣に決定打を与えられないことも事実であった。シルバーシャーク砲のような強力過ぎる兵器はその破壊力故に使用手続きも煩雑であり、即応性を要求される多くの現場にはそぐわないことが多い。
「くそッ……! 確かにあいつはウルトラアキレスだけどよ……! 19歳なんて、俺らに言わせりゃまだまだガキじゃねぇか! 良いのかよ、俺達大人がこんなことで……!」
「弘原海隊長……」
それでも何か策を講じなければ、アキレスの消耗を抑えられないことも事実であった。このままでは地球に平和が訪れる前に、アキレスが先に力尽きてしまう。
せめてほんの一時でも、彼の疲弊を抑えることが出来れば。弘原海と琴乃が、そんな考えを巡らせていた――その時。
「よぉ弘原海隊長、駒門隊員ッ! 『そんなこともあろうかと』って感じで、良いニュースを持って来てやったぜッ!」
「……荒島君、少しは落ち着きたまえ。どう見てもそんな声を掛けられる空気ではなかっただろうに」
「荒島隊員……!? それに、叶隊員まで……!」
ブリーフィングルームの自動ドアが開かれ、目の下に隈を作った2人の男が現れる。かつてBURK惑星調査隊の一員として共に戦った、荒島真己隊員と叶亥治郎隊員だ。
研究者としての側面も持っている彼ら2人はシルバーブルーメ戦の後、およそ2ヶ月間に渡って地下基地での研究に没頭していたのだが――その2人が、久方振りに地上に現れたのである。
「荒島隊員、良いニュースとは一体何だ……!?」
「おおっと駒門隊員、半径5m以内には近付かないでくれよォ。何しろ今日ばかりは着ぐるみ着てる暇もなかったんだ、あんたの匂いでニュースどころじゃなくなっちまうぜ」
「お、お前なぁ……!」
「地下の研究施設に篭っていたお前達が持って来た良いニュース、って言うことは
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